マンガンをブロックチェーンで追跡、サーキュラーとE25が提携

サーキュラー、マンガン精鉱企業E25と提携

ブロックチェーン・トレーサビリティ・スタートアップのサーキュラー(Circulor)が、マンガン精鉱を運営する豪エレメント25(Element25 Limited:E25)と提携したことを2月2日発表した。マンガンは船や高級計測器、高級ステンレス鋼などの特殊鋼に利用される鉱物だ。

E25は、西オーストラリア州のピルバラ南部地域におけるマンガン精鉱プロジェクトの「ブッチャーバード・マンガン・プロジェクト」のもと、再生可能エネルギーを動力源とした高純度マンガン製品を生産している企業。

今回の提携で、E25がサーキュラーのブロックチェーンを活用したトレーサビリティプラットフォームを利用する。それにより前述したマンガン精鉱製品の他、バッテリー材料にもなる高純度硫酸マンガン(HPMSM)のトレーサビリティが保証できるとのこと。

またプラットフォームを利用することで、CO2強度や使用するエネルギーミックスなど、ダイナミックなESG指標をデジタルでリアルタイムに可視化することができ、またそれはサプライチェーンの川下の市場参加者についてもサポートされるという。

さらにトレーサビリティとサプライチェーンにインプットされる「埋め込み炭素(消費されている炭素の具体的な排出量)」の正確な計算の提供ができるとのことだ。

そして、トレーサビリティを確保したことにより、E25は国連の持続可能な開発目標や欧州委員会のバッテリー規制に準拠していることの証明が可能になるとのことだ。

発表によると今回の提携について「E25がゼロカーボンマンガンを目指すロードマップの一環として、マンガン製品のトレーサビリティとESGコンプライアンスを実証することが必要であり、その上で重要な役割を担っている」と説明されている。

サーキュラーについて

サーキュラーは、企業向けにブロックチェーンを活用したトレーサビリティプラットフォームを提供する企業。サプライチェーンを完全に分析、追跡、管理をすることで企業の「責任ある調達」の支援を行っている。またそれにより構築された信頼性の高い原材料の管理チェーンに対し、持続可能性やその他のESGデータを添付できるとしている。

昨年サーキュラーは、自動車メーカーVOLVO(ボルボ)のEVブランド車の開発を行っている企業と提携し、バッテリーに使用される鉱物とCO2の追跡を行なっている。

また蓄電池などに利用される鉱物であるグラファイト(石ぼく)の加工メーカーと提携し、グラファイトがEVへ搭載されるまでのバッテリーサプライチェーンのトレーサビリティを保証している。

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参考:サーキュラー
デザイン:一本寿和
images:iStocks/threeart・Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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