「FCスパルタク・モスクワ」がチリーズ「Socios. com」でファントークン発行へ、ロシアに初参入

FCスパルタクモスクワ、チリーズのSocios. comでファントークン発行へ

ロシアプロサッカーリーグ「ロシア・プレミアリーグ」所属チームの「FCスパルタク・モスクワ」が、ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」にて公式ファントークンを発行することが1月26日分かった。

なおチリーズがロシアのスポーツチームと提携するのは初の事例となる。またチリーズがサッカークラブと提携を発表するのは1月18日のブラジレイロ・セリエB「CRヴァスコ・ダ・ガマ」に続くものとなる。

「FCスパルタク・モスクワ」の公式ファントークン「$FCSM」の販売時期および価格などの詳細については、近日中に公開されるようだ。

「Socios.com」は運営元のチリーズが開発したブロックチェーン技術を活用し、プロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームだ。

ファントークンを発行することでスポーツチームは資金調達でき、またファンはファントークンを購入することでチームが行う投票企画に参加できる権利や、グッズなどを入手できる権利などを取得できる仕組みとなっている。この仕組みにより、チームとファンに新たなエンゲージメントを生み出すことが期待されている。

チリーズは現在欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。またサッカーに留まらず、北米ではNBA:バスケットボール、NHL:ホッケーのチームや総合格闘技団体のPFLとUFCとも提携しており、韓国やインドのスポーツチームとの提携など国・ジャンルを問わず展開を進めている。

また発表によると「Socios.com」は今回「FCスパルタク・モスクワ」 と提携したことにより、パートナーシップ契約を締結している国の数が26ヵ国に拡大したとのことだ。

今回ロシアのサッカークラブがトークンを発行することになるが、先日ロシアの中央銀行はロシア領内での暗号資産の使用やマイニングを禁止することを提案している。

提案内容としては、「金融機関による暗号資産業務の禁止」や「法定通貨による暗号資産売買を阻止すべき」との内容だった。ソシオスと「FCスパルタク・モスクワ」はこの状況下でもファントークン発行へ踏み切ったことになる。ロシアで暗号資産が禁止となったとき、このファントークンついてロシアはどのような判断をしていくのか。今後の動向に注目だ。

関連ニュース

ロシアで暗号資産どうなる?中銀が使用とマイニング禁止を提案

ブラジルサッカー「CRヴァスコ・ダ・ガマ」、チリーズ「Socios. com」でファントークン発行へ

伊セリエA、チリーズ「Socios. com」と提携

英広告規制当局、アーセナル公式ファントークンのプロモーションを警告

NBAニックスとNHLレンジャース、チリーズ「Socios. com」と提携

参考:ソシオスドットコム
デザイン:一本寿和
images:iStocks/msan10

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/23話題】上場企業メタプラネットが10億円でビットコイン購入、日銀がCBDCパイロット実験の進捗報告など

東証スタンダード上場のメタプラネット、10億円相当のビットコイン購入を報告、日銀、「中銀デジタル通貨パイロット実験」の進捗状況を報告、Magic Eden、ビットコイン(BTC)のトークン規格「Runes」をサポート開始、コインベースにweb3ゲームの「Karrat(KARRAT)」上場へ、暗号資産決済「スラッシュ」の独自トークン「SVL」、海外取引所Bybitに上場へ、セロ(CELO)、イーサリアムL2移行に「OPスタック」選択、「Runes」ローンチでビットコインの手数料収入が急騰、過去最高クラスへ、タイSEC、無認可の暗号資産取引所へのアクセスブロックを計画、不正行為防止へ、シバイヌ(SHIB)、未公開トークン「TREAT」販売で約19億円を調達