ブロック(旧スクエア)がライトニング開発キット公開、ジャックドーシー人形も登場

ブロックがビットコインのライトニング開発キット公開

米決済企業ブロック(元スクエア)の暗号資産専門部門スパイラル(Spiral)が、ビットコインのライトニングネットワーク開発ツール「Lightning Development Kit(LDK)」を正式公開し、さらにLDKを解説する動画を12月7日に公開した。

この動画ではCEOのジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏のパペット(人形)が登場。スパイラルのチームメンバーとともにドーシー氏のパペットが、ユニークにLDKやビットコインについて紹介している。

ドーシー氏のパペット

動画の前半ではスパイラルのメンバーが、ライトニングネットワークはビットコインのトランザクション処理を早くすることを「accelerant」、加速させるものだ、と説明。「 LDK」は、ライトニングネットワークを活用してサービス開発したいエンジニアの開発能力やスピードを高め、様々なアプリと連携するためのツールとのことだ。

なおブロックはこのLDKの開発には数年取り組んできたようだ。LDKのライブラリは、RustとSwiftのプログラミング言語で利用できるとのこと。

そして動画の後半でドーシー氏のパペットは、「ビットコインがインターネットのネイティブ通貨であり、国際的な準備通貨として位置付けられていくだろう」と説明。「多くの人が様々な種類のウォレットを作成し、ビットコインに関わりを持つ人を増やしていきたい」と語っている。ちなみにドーシー氏のパペットが、実際にスマホでビットコイン決済を行うシーンも描かれている。

ライトニングでビットコイン決済する様子も

そして動画の最後にはスパイラルのメンバーが、ビットコインや「LDK」が現在の経済システムの課題をどのように解決するかについて話すシーンがある。

彼らは「ビットコインを活用すれば、国やビッグテックカンパニーに依存する必要なく経済活動を行える可能性がある。特に新興国では価値の保存と経済活動への積極的な参加方法として台頭ししてくるだろう」と説明している。

動画はこちら

images:Block(Spiral Presents: The Lightning Development Kit)より

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/28話題】JPYCの信託型発行の検討開始、スタンダードチャータードがデジタル人民元の両替サービスなど

日本円ステーブルコイン「JPYC」の信託型発行が検討開始、金銭払い戻し可能に。三菱UFJ信託とプログマ協業で、スタンダードチャータード、デジタル人民元の両替サービス開始、バイナンス新CEOが所信表明、顧客重視と規制枠組み構築に貢献へ、バイナンス元CEOに米国滞在命令、UAEへの帰国許可は却下、Magic Eden、クロスチェーンセルフカストディウォレット「マジックエデンウォレット」β版公開、コスモスでATOMの最大インフレ率引き下げの提案承認、20%から10%へ、KDDI提供「αU wallet」、OasysのL2「HOME Verse」に対応、Nayuta、暗号資産取引所向けに「ライトニングネットワーク機能」の提供事業を開始、Web3開発インフラ「Bunzz」とJapan Open Chainが業務提携