日本円ステーブルコイン「JPYC」の直接現金化が可能に、PPRPが「買取所α版」リリース

PPRPが「JPYC買取所α版」リリース

日本円ステーブルコイン「JPYC」を現金化できる「JPYC買取所」のα版が、一般社団法人 公益研究基盤機構(PPRP)によってリリースされたことが11月22日分かった。これにより、これまで不可能だったJPYCの日本円への直接換金が出来るようになるという。

これまでJPYC発行元のJPYC社では「JPYC」を法律上、日本円に直接払い戻すことが出来なかった。「JPYC」を日本円に変えるには、二次流通市場にて「JPYC」を別の暗号資産(仮想通貨)に変換し、そこから日本円に交換する必要があった。

今回「JPYC買取所」がリリースされたことで、「JPYC」の直接換金が出来るようになったとのこと。PPRPは「JPYC」の利便性、流動性がさらに高まることが見込まれるとしている。

なお発表によると「JPYC買取所」での買取レートは変動制となるという。またα版では月単位で買取額に上限を設定するとのこと。その月中に上限に達した場合、次に現金化できるのは次月からになるとのことだ。

「JPYC」は1JPYC=1円で取引される日本円連動の前払式扱いのステーブルコイン。トークン規格「ERC-20」にて発行されているため、イーサリアム(メインネット)上での取引に利用可能だ。今年1月下旬よりJPYC社が発行・販売を行っている。

JPYC社は先日11月10日にシリーズAで約5億円の資金調達を実施。このラウンドはHeadline Asiaをリード投資家として、Circle Ventures、i-nest capitalが参加した。

調達した資金を活用して「JPYC」の発行体としての安定化、運営力・開発力の強化、第三者型前払式支払手段の取得を目指していくとしている。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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