「Bakkt」がグーグルと提携、バックトカードがGoogle Pay対応へ

バックトがグーグルとパートナーシップ締結

米インターコンチネンタル取引所(ICE)が2018年に立ち上げたデジタル資産関連子会社のバックト(Bakkt)が、グーグル(Google)とパートナーシップを締結したことが10月8日に分かった。

そしてバックトのユーザーはVisaデビットカードの「バックトカード(Bakkt Card)」をグーグルペイ(Google Pay)に追加することができるようになったとのことだ。

これにより「バックトカード」のユーザーはグーグルペイが利用可能な場所で、商品やサービスをビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)で購入することができるようになる。

なお発表によれば、「バックトカード」で暗号資産決済の際は、暗号資産を米ドルに換金する形で支払いが処理されるとのこと。

またバックトはグーグルクラウド(Google Cloud)を優先的なクラウドプロバイダーとして選択し、グーグルクラウドを活用したソリューションを米国の大手小売業者らに広めていく予定であることも明らかになった。

バックト社のCEOであるガビン・マイケル(Gavin Michael)氏はグーグルとのパートナーシップ締結について次のようにコメントしている。

「今回のパートナーシップ締結は、消費者がリアルタイムで安全かつ信頼性の高い方法でデジタル資産を楽しむことができるようにするという、デジタル資産市場におけるバックトの強固な地位を証明するものです。

さらに、グーグルクラウドと提携することで、間違いなく数百万人のユーザーのニーズに応えることができる、クラス最高の革新的なプラットフォームを構築し続けることができます」

グーグルクラウドの北米担当プレジデントであるカーステン・クリプハウス(Kirsten Kliphouse)氏は発表にて次のようにコメントしている。

「グーグルクラウドは、デジタル・コマースを加速する最前線に位置し、多くの小売業者やマーチャントを支援してきました。グーグルクラウドは多くの小売業者やマーチャントのデジタルコマースを加速させる最前線にいます」

バックトは2021年3月にデジタルウォレット「バックトアップ(Bakkt App)」の提供を開始した。

「バックトアップ」は特典ポイントを現金に変えたり、ビットコインを支払いに使ったりするなど、消費者が好む方法でデジタル資産を使用できるアプリだ。

現在そのアプリはスターバックスなどの小売店で利用可能となっている。

参考:バックト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro・Smederevac・inkoly

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

合わせて読みたい記事

【4/19話題】アプトスラボが金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンスが違約金支払いインド再参入かなど

アプトスラボ、マイクロソフト・SKテレコム・ボスコンらと提携。金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンス、約3億円の違約金を支払いインド再参入か=報道、バイナンスがドバイでVASPライセンス取得、個人投資家にもサービス提供可能に、バイナンス、トークンローンチプラットフォーム「Megadrop」公開。「BounceBit(BB)」取扱へ、イーサリアムのモバイルOS開発「ethOS」、web3スマホ「ethOS phone」発売開始、米クラーケン、独自開発のセルフカストディウォレット「Kraken Wallet」リリース、OKX、レイヤー2ブロックチェーン「X Layer」ローンチ