ブータン王立財政庁とリップルが提携、中銀デジタル通貨試験運用へ

ブータン中銀がリップルと提携、CBDC試験運用へ

ブータン王国の中央銀行であるブータン王立財政庁(Royal Monetary Authority:RMA)が、米フィンテック企業のリップル社(Ripple Labs Inc.)と提携し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の試験運用を行うことが9月22日分かった。

この試験運用にはリップル社のCBDC向けのソリューションが利用されるとのこと。

このソリューションは各国中央銀行に対しデジタル通貨の発行と管理を用途に、オープンソースである「XRP Ledger」のプライベートバージョンとして公開されているものだ。

RMAはこのソリューションを利用して、ブータンのCBDC「デジタル・ニュルタム」のリテール決済・ホールセール決済・クロスボーダー決済のユースケースの調査を行うようだ。

リップル社は今年3月3日に「CBDC Private Ledger」のパイロット版を発表していた。同ソリューションは「XRP Ledger」と同じブロックチェーン技術をベースに決済の為に構築された台帳で、プルーフ・オブ・ワークを活用するパブリックブロックチェーンよりもコストが低く、61,000倍効率的と説明されている。

関連ニュース

リップル社が中銀デジタル通貨向け「CBDC Private Ledger」のパイロット版ローンチ

【解説動画】リップル(XRP)の全体像について(リップル社 ヴァイスプレジデント 吉川絵美氏)

参考:リップル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/gladder

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

合わせて読みたい記事

【9/11話題】UPBONDと鹿島建設らが「JPYC」活用の実証実験、博報堂キースリーとスターテイルがSoneium導入企業の支援など(音声ニュース)

UPBONDと鹿島建設ら、「JPYC」活用で建設現場の処遇改善と運営の効率化へ、博報堂キースリーとスターテイル、「Soneium」上でのサービス構想・開発実装の企業支援を開始、暗号資産詐欺の被害額、23年に45%急増=FBI、シンガポール、ワールドコインのアカウントとトークンの売買サービス提供者を捜査。先月は逮捕者も、バイナンスジャパンにネオ(NEO)上場、国内2例目、英金融監視機関、暗号資産ATMの違法運営で男を提訴、PayPalとVenmo、イーサリアムネームサービス(ENS)導入、State StreetとGalaxy Digital、デジタル資産ETF3銘柄立ち上げ、スタンダードチャータード、UAEでデジタル資産カストディサービス開始、テザー社、トロン、TRMラボの3社が協力。USDT不正利用と戦う金融犯罪ユニット設立、ビットコインスケーリング「Fractal Bitcoin」がメインネット公開、FBトークン配布も、バイナンスでトークンロック解除・権利確定スケジュール機能導入、CoinMarketCap提供=報道

Sponsored

テザー社、トロン、TRMラボの3社が協力。USDT不正利用と戦う金融犯罪ユニット設立

USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社とジャスティン・サン(Justin Sun)氏が設立したパブリックブロックチェーンのトロン(TRON)、暗号資産取引に関するセキュリティツールを提供するTRMラボ(TRM Labs)の3社が提携し、暗号資産(仮想通貨)犯罪に対抗する民間金融犯罪ユニット「T3 Financial Crime Unit (T3 FCU)」を設立した

博報堂キースリーとスターテイル、「Soneium」上でのサービス構想・開発実装の企業支援を開始

博報堂キースリーとスターテイルラボ(Startale Labs)が共同で、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)開発のブロックチェーン「ソニューム(Soneium)」を活用した企業のサービス構想企画、開発実装のサポートサービスの提供開始を9月11日発表した