gumi、1億ドル(約109億円)規模の暗号資産専門ファンド組成へ

gumi、1億ドル規模の暗号資産専門ファンド組成へ

株式会社gumiの連結子会社gumi America, Inc.が1億ドル(約109億円)規模の暗号資産領域専門ファンド組成を9月10日に決議したこと分かった。gumiとしては2号目の暗号資産領域専門ファンドとなる。1号ファンドは約3,000万米ドルで組成されていたようなので、2号ファンドは3倍以上の規模となるようだ。

発表によれば、商号は「gumi Cryptos Capital Fund II, LP」で事業内容はブロックチェーン領域及び暗号資産領域への投資等と記載されている。またgumiグループはリミテッド・パートナーとして組成予定のファンドに15%程度の出資を行うとのことだ。

またgumiはブロックチェーン事業を同社の企業価値の向上における重要基盤と捉えているようだ。ちなみに匿名組合gumi Cryptos Capital(1号ファンド)の投資回収は順調に進捗しており、今後も継続的に投資回収が見込まれるとのことだ。そして1号ファンドで回収した資金は新たなファンドへ再投資されるとのことだ。

gumi Cryptos Capital(1号ファンド)の投資実績

2018年5月30日にgumi Cryptos Capital(1号ファンド)が組成された。ファンド規模は最大約3,000万米ドル(32億円)だった。公式サイトによれば、投資先としてOpenSea、Celsius、Theta、Vega Protocol、Origin Protocol、Yield Guild Games、FiNANCiE、Qredo、Agoricなど合計28社が明らかになっている。

投資先はインフラ、DeFi、ゲーム、NFT、ステーブルコインなど多種多様だ。特にgumi Cryptos Capital(1号ファンド)は2021年7月にユニコーン企業となったNFTマーケットプレイスOpenSeaへ2018年にシードラウンドで投資を行なっているので、その投資からのリターンだけでも大きいものになっていると考えられる。

あたらしい経済ではgumiファウンダーの國光宏尚氏に前編・後編で「ベンチャーキャピタルと暗号資産/ブロックチェーン」について取材しているので聞いてみてほしい。

参考:gumi
デザイン:一本寿和
images:iStocks/metamorworks・BadBrother

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【9/22話題】韓国釜山市がブロックチェーンシティ目指し本格始動、バイナンスが欧州でステーブルコイン上場廃止を視野など

韓国釜山市が「ブロックチェーンシティ」目指し本格始動、約110億規模のファンド設立も、バイナンス、MiCA準拠のためにステーブルコイン上場廃止を視野に、アスター(ASTR)、韓国大手bithumbに上場、ブリッジプロトコル「Wormhole」、「USDC」の「クロスチェーン転送プロトコル」統合

ブリッジプロトコル「Wormhole」、「USDC」の「クロスチェーン転送プロトコル」統合

ブリッジプロトコル「ワームホール(Wormhole)」提供の「ワームホールコネクト(Wormhole Connect)」が、米ドルステーブルコイン「USDC」をブロックチェーン間で転送する「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」と統合したことが9月20日に発表された

【9/21話題】コナミのPROJECT ZIRCONとNFTマーケットプレイス「リセラ」、コインチェックにイミュータブル(IMX)上場など

コナミ、初のweb3プロジェクト「PROJECT ZIRCON」とNFTマーケットプレイス「リセラ」発表、国内初、コインチェックにイミュータブル(IMX)上場。エイプコイン(APE)とアクシーインフィニティ(AXS)も、PayPalのモバイル決済アプリ「Venmo」、同社発行のステーブルコイン「PYUSD」を利用開始、ハッシュキーDXがIOSTのノードパートナーに参加、企業向けWeb3サービス開発支援で協力も、Polkadotエコシステムのコミュニティ「PolkaWorld」、資金提供を拒否され運営停止へ