Linux Foundationと米国保険サービス協会、保険業界向けブロックチェーンプラットフォーム「openIDL」をローンチ

Linux Foundationと米国保険サービス協会、保険業界向けブロックチェーンプラットフォーム「openIDL」をローンチ

オープンソースブロックチェーンプロジェクト「Hyperledger(ハイパーレジャー)」を主催する非営利団体Linux Foundationと米国保険サービス協会(American Association of Insurance Services:AAIS)が、「Open Insurance Data Link(openIDL)」のプロジェクトおよびプラットフォームのローンチを4月13日発表した。

損害保険業界では、規制上の報告義務を果たすために大容量のデータファイルを第三者や規制当局に転送するが、その際にデータがどのように使用されているかについて長年の懸念があるとのこと。この「openIDL」プロジェクトはこういったデータのプライバシー、セキュリティ、透明性に対応することを目的としているとのことだ。

「openIDL」プラットフォームを利用することで、保険会社が自社のデータセンターにデータを安全に保持した上で、データを他者に送ることなく情報提供の要請に応えることを可能にするとのこと。なおこのプラットフォームは、企業向けブロックチェーン基盤であるHyperledger Fabric(ハイパーレジャーファブリック)上に構築されているとのことだ。

このプロジェクトの創設メンバーには世界最大級の保険会社であるThe HanoverやSelective Insurance Groupが参加をしている他、ブロックチェーンコンサルティング企業Chainyard、米リスクモデリング企業KatRisk、ブロックチェーン×モビリティの業界団体Mobility Open Blockchain Initiative(MOBI)が参加しているとのこと。

リリースによると「openIDL」は当初のところ、損害保険会社の規制当局への報告へ利用されるが、安全に情報の交換を必要とする他の業界への転用も見据えて設計がされており、今後数ヶ月のうちに保険分野以外でのサポートが予定されているとのことだ。

AAISのCEOであるエド・ケリー(Ed Kelly)氏は、「私たちは当初から、openIDLとブロックチェーン技術には大きな変革の可能性があると認識していました。保険のエコシステムに意味のあるポジティブな変化をもたらすために、Linux Foundationと協力できることを嬉しく思います」と述べている。

参考:Linux FoundationOpenIDL

(images:iStock/dalebor・gorodenkoff・LeshkaSmok

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あたらしい経済 編集部

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