オークションハウス大手のサザビーズ、デジタルアーティストPakと共同でNFTアート販売

オークションハウス大手のサザビーズ、デジタルアーティストPakと共同でNFTアート販売

オークションハウスのサザビーズがデジタルアーティストPakとNFTパートナーシップを結び、「The Fungible」というコレクションを4月12日から14日にわたり発表することを明らかにした。サザビーズ、NFTマーケットプレイスNifty Gateway、Pakの共同でNFTを販売する。

なおPakは2020年12月に約1億900万円(100万ドル)でNFTアートを販売した実績をもつ。

この「The Fungible」は、複数の異なるパーツで構成された作品。そして販売の第一弾として、4月12日(火)午後1時(米国東部時間)から購入可能となる「Fungible Open Editions」を発表された。Pakは販売までの数日間で「The Fungible」を構成するNFTアートを含む他の6作品を公開する予定だ。

Pak氏は「今回のコレクションは、世界的なオークションハウスを通じて伝統的なアートの世界に提示された、初めてのデジタルネイティブな作品群だと思います。これだけの規模になると、メディアの定義や価値の創造という点で、デジタルの世界から伝統的な世界への物語を語る上で、

文化的に大きな役割を果たすことになると期待しています。人々は、右クリックで『jpeg』として保存することはできるかもしれませんが、デジタルパフォーマンスはどのように保存するのでしょうか?」とコメントしている。

ニューヨークのサザビーズ・コンテンポラリー・アート・デイ・セールスの共同責任者であるマックス・ムーア氏は「NFTアーティストとの最初のコラボレーションは、この新しいアートフォームに創意工夫と技術的な洗練をもたらすことで知られているデジタルおよびクリプトネイティブなクリエイターであることが重要でした。Pak氏は熱狂的なファンを持ち、芸術に対する一般的な考え方に挑戦し、痛烈な社会批判を行うNFTを制作してきた実績があります。

ミニマリストやコンセプチュアル・アーティストの系譜に連なる『The Fungible』コレクションは、デジタルアートとその所有権について、私たちに再考を促すものです。私たちの生活の多くがデジタル化されているため、純粋にデジタルな体験をすることに大きな安心感を覚えるようになっています。

物理的な所有権からデジタル的な所有権への重要なシフトが、アートの世界に無限の可能性を開くことになるので、従来のアートコレクターだけでなく、デジタルアートや暗号資産のコミュニティをこの特別なコラボレーションに迎えられることを嬉しく思います」とコメントしている。

Nifty Gatewayのシニアプロデューサー、アシュリー・ラモス氏は「サザビーズは275年以上にわたってアートコミュニティを形成してきましたが、今回のNFTとのコラボレーションでも革新を続けています。Nifty Gatewayの目標は、デジタルアートの世界をすべての人に開放し、すべてのコレクターがこの業界を代表する瞬間に参加できるようにすることです。

今回サザビーズと協力して、Pakの「The Fungible」コレクションを当社のプラットフォームで開催できることを光栄に思います。Nifty Gatewayとサザビーズの提携は、間違いなく芸術とNFTの未来に革命をもたらすでしょう」コメントしている。

参考:Sothebys

(images:iStock/AdrianHillman)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道