ビットコインバンコープ、破産申請のビットコインデポからATM約2446台など取得へ

破産手続きに伴う資産売却を裁判所が承認

米暗号資産(仮想通貨)インフラ企業のビットコインバンコープ(Bitcoin Bancorp)が、ビットコインATM事業者ビットコインデポ(Bitcoin Depot)などの一部資産の落札者に選定されたと9月9日に発表した。

取得対象には、ビットコインATM約2,446台や設置場所に関する契約、部品在庫、商標・特許などの知的財産、ドメイン名「BitcoinDepot.com」などが含まれる。

今回の資産売却は、ビットコインデポなどの米連邦破産法第11章(チャプター11)に基づく手続きの一環だ。米テキサス州南部地区の連邦破産裁判所が、同法第363条に基づき承認した。

取引の一部はすでに完了し、ビットコインバンコープは取得資産の引き取りを進めている。残る取引は通常の完了条件を満たす必要があり、9月9日の発表時点では次の四半期中の完了を見込んでいる。

ビットコインバンコープは、既存のATMや設置場所の契約を取得することで、ゼロから同規模のネットワークを構築する場合と比べ、拡大に必要な時間や資金を抑えられるとみている。

なお、ビットコインデポは2016年設立のビットコインATM事業者だ。2025年末時点では、米国やカナダ、オーストラリア、香港で合計約9,700台のATMを運営していた。

ビットコインデポは2023年6月30日、特別買収目的会社(SPAC)のGSR IIメテオラ・アクイジション(GSR II Meteora Acquisition Corp.)との事業統合を完了した。同年7月3日には、米ナスダック市場でティッカーシンボル「BTM」として株式の取引を開始していた。

その後、ビットコインデポと関連会社は2026年5月17日にチャプター11の適用を申請した。翌18日に公表し、事業の終了と資産売却を進める方針を示した。同日の発表では、ATMネットワークの稼働を停止したことも明らかにしていた。

買い手のビットコインバンコープは、米ネバダ州ラスベガスに本社を置き、ビットコインATMの保有や関連特許のライセンス供与などを手掛ける企業だ。保有するATMの運営は、各地域でライセンスを持つ第三者事業者が担っている。

旧社名はブレットブロックチェーン(Bullet Blockchain)で、株式は米店頭(OTC)市場でティッカーシンボル「BCBC」として取引されている。なお、米国の銀行免許は保有しておらず、銀行業務やカストディ(資産の保管・管理)は提供していないとのことだ。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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