ステラ活用、2026年後半に物理カードも提供へ
国際送金サービスを提供する米マネーグラム(MoneyGram)が、ステーブルコインを活用した「マネーグラムカード(MoneyGram Card)」の提供開始を9月10日に発表した。同カードは同日よりコロンビアで利用可能となった。
マネーグラムカードは、米ドルに連動する残高を保有し、Visa加盟店でのオンライン決済や店頭決済に利用できるカードだ。海外での支払いにも対応する。
同カードは、ステーブルコイン決済基盤を提供するレイン(Rain)との提携により開発された。レインのカード基盤、クロスミント(Crossmint)のウォレット機能、ブロックチェーン「ステラ(Stellar)」を組み合わせている。
ユーザーは、マネーグラムのアプリ内でカードを申し込み、残高と利用状況を管理できる。アップルウォレット(Apple Wallet)やグーグルウォレット(Google Wallet)への追加にも対応し、タッチ決済が可能だ。
現金が必要な場合には、マネーグラムの残高から自分宛てに送金し、近隣のマネーグラム取扱拠点で現地通貨を受け取れる。
マネーグラムは今後数カ月以内に、同カードの提供先を他国・地域へ拡大する予定だ。また2026年後半には物理カードの提供も計画している。物理カードでは、ATMでの現金引き出しや、デジタルカードの受け入れが進んでいない店舗での支払いに対応するという。
なおマネーグラムは、200超の国と地域で事業を展開している。同社によると、アクティブ顧客は6,000万人超で、約50万の取扱拠点を有するという。
・マネーグラムは今年4月22日、ステラ開発財団(Stellar Development Foundation)との複数年の提携延長と、アプリ内のステーブルコイン残高機能のエルサルバドル展開を発表した。同機能はステラ、クロスミント、米サークル(Circle)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」を活用しており、コロンビアに続く展開となった。
6月2日には、ステラ上の米ドル建てステーブルコイン「MGUSD」の提供を米国で開始した。発行は米決済企業ストライプ(Stripe)傘下のブリッジ(Bridge)が担う。マネーグラムはMGUSDを、自社の送金・決済ネットワーク上の金融サービスを支える基盤と位置付けている。
同月22日には、ソラナ(Solana)のバリデーターとして稼働を開始したと発表した。あわせて、企業や金融機関向けの開発基盤「ソラナデベロッパープラットフォーム(Solana Developer Platform)」にも参加した。
8月11日には、現金と暗号資産(仮想通貨)の相互交換機能を提供する「マネーグラムランプス(MoneyGram Ramps)」のソラナ対応を発表した。開発者は単一のAPIを通じ、25カ国超での現金入金と、170カ国・地域超での現金引き出し機能をウォレットなどに組み込めるという。
Meet the MoneyGram Card.
— MoneyGram (@MoneyGram) September 10, 2026
A stablecoin-backed card built to give customers more freedom to hold, access and spend their money, all within the MoneyGram experience they already know.
Access your card directly through the MoneyGram app. No… pic.twitter.com/7nYOuGUrw6
参考:プレスリリース
画像:PIXTA