ディファイラマ、MiCA認可取引所比較ページ公開。認可状況や流動性など一覧化

MiCA認可取引所を比較できるページ公開

暗号資産(仮想通貨)データサイト「ディファイラマ(DeFiLlama)」が、EU(欧州連合)の暗号資産規制「MiCA(Markets in Crypto-Assets Regulation)」に基づく認可を取得した暗号資産取引所を比較できるページ「MiCA認可取引所(MiCA-regulated exchanges)」を7月2日に公開した。

MiCA認可取引所では、MiCAライセンスを取得した暗号資産取引所について、認可当局や市場数を一覧で確認できる。また、現物およびデリバティブ市場の流動性、取引手数料、無期限先物取引への対応状況なども比較できる。

MiCAは、EUで暗号資産サービス事業者を対象に導入された包括的な規制制度だ。EU加盟国のいずれかでライセンスを取得した事業者は、その認可を「パスポート」としてEU全域でサービスを提供できる。一方、認可を取得できなかった事業者はEU向けサービスを継続できないケースもあり、暗号資産取引所各社はライセンス取得を進めている。

MiCAの経過措置終了に伴い、EUで事業を展開する暗号資産取引所にとって、ライセンス取得の有無がサービス継続や事業拡大を左右する要素となっている。

記事執筆時点(7月9日15:30)のディファイラマのデータでは、クラーケン(Kraken)が現物流動性約4億1,525万ドル(約675億円)、無期限先物流動性約2億2,857万ドル(約371億円)でいずれも首位だった。現物流動性は、現在価格付近にどれだけ売買注文が集まっているかを示す指標で、高いほど大口取引でも価格が動きにくい傾向がある。また、市場カバー数も1,704市場で最多だった。

また、コインベース(Coinbase)が現物流動性約1億7,146万ドル(約279億円)、無期限先物流動性約1億4,566万ドル(約237億円)で続いた。クリプトドットコム(Crypto.com)も現物流動性約1億3,083万ドル(約213億円)と上位に入っている。

ディファイラマは、欧州が「規制された暗号資産市場のシェアを巡る最も重要な競争市場の一つになりつつある」と説明している。また、「MiCA対応取引所」について、どの取引所がライセンスを取得しているか、どの地域で事業を展開しているか、市場がどのように変化しているかを追跡できるとしている。

なお、MiCAライセンスを取得できなかったバイナンス(Binance)は、6月末までにEUでの認可を得られず、一部EU向けサービスを停止した。同社は今後、別のEU加盟国を通じて改めてMiCAライセンスの取得を目指す方針を示している。

参考:ディファイラマ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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