SUIのDAT企業スイグループHD支援のブルーウォーター・ラボ、スイレンドを買収

Bluewater LabsがSuilendを買収

レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」上の分散型金融(DeFi)レンディングプロトコル「スイレンド(Suilend)」および、その関連サービス「スプリングスイ(SpringSui)」、「スティーム(STEAMM)」を、ブルーウォーター・ラボ(Bluewater Labs)が買収した。6月25日にスイレンド公式Xアカウントで発表された。今後はブルーウォーター・ラボが各プロダクトの開発および運営を引き継ぐとのこと。

スイレンドチームによると、今回の買収後も、スイレンドは独立したブランドとして運営されるという。預入(Deposit)、引き出し(Withdrawal)、借入(Borrow)、リキッドステーキング、スワップなど既存機能はそのまま利用でき、ユーザー側で特別な対応は不要と説明されている。

また、スイレンドのガバナンストークン「SEND」は今回の買収対象に含まれないとのこと。同チームは、SENDについてはプロジェクト終了の一環として、トークン保有者への分配を実施する予定であり、詳細は後日公表するとしている。また、同チームが展開するNFTコレクション「ルートレッツ(Rootlets)」についても買収対象外となる。

スイレンドチームによると、同プロトコルはローンチ以来、預入総額10億ドル(約1,618億円)超、7万以上のウォレットに利用されるなど、スイを代表するDeFiプロトコルの1つへ成長したという。

また、預入ユーザーへ約1,900万ドル(約30億7,400万円)の利息を提供したほか、スプリングスイでは約900万ドル(約14億5,600万円)、スティームでは約200万ドル(約3億2,400万円)の報酬を提供したとのこと。

一方、売却先のブルーウォーター・ラボは、スイ上の金融インフラ開発を手掛ける組織だ。同組織と関係の深い「ブルーフィン(Bluefin)」は、スイ上で無期限先物取引や現物取引、レンディングなどを提供するDeFiプラットフォームであり、2025年11月にはSUIのデジタルアセットトレジャリー(DAT)戦略を推進する米ナスダック上場企業スイグループホールディングス(SUI Group Holdings:SUIG)と戦略的パートナーシップを締結している。

ブルーウォーター・ラボは同日、今回の買収により、スイレンドをレンディング、リキッドステーキング、オンチェーン利回りインフラとして発展させる方針を示した。また、ブルーフィンとの連携を深め、取引、レンディング、担保、流動性、利回りなど複数分野でサービスを統合していく考えも明らかにしている。

同社は、スイレンドとブルーフィンは今後も独立したブランドやインフラ、法人を維持すると説明している。一方で、オンチェーン金融サービス全体として両プラットフォームの連携を強化し、機関投資家向け資本やトークン化資産なども取り込んでいく方針を示した。

また、ブルーフィン共同創業者のザビ(Zabi Mohebzada)氏は、自身がスイレンドのCEOへ就任することも発表した。同氏は今後数ヶ月で、機関投資家資本やRWAとの統合、新たな個人向けレンディング商品などを投入し、「スイレンドをスイにおける資本の中心(Home for Capital)にしたい」と述べている。

なお、今回の発表にあわせ、SUIのトレジャリー戦略を進める米ナスダック上場企業スイグループホールディングス(SUI Group Holdings:SUIG)も、ブルーフィンへのSUI貸付を従来の200万SUIから600万SUIへ拡大すると発表した。

SUIGは昨年、ブルーフィンと戦略的パートナーシップを締結しており、今回新たに400万SUIを追加貸し付ける。また、ブルーフィンから受け取る収益配分も従来の5%から11%へ引き上げられるという。

SUIGは今回の追加資金について、ブルーフィンによる、ブルーウォーター・ラボのスイレンド買収を支援するとともに、スイ上で取引、レンディング、リキッドステーキングを統合した金融基盤の構築を後押しするためだと説明している。

参考:スイレンド(X)ブルーウォーター(X)プレスリリース
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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