SuiのBTC金融基盤「Hashi」、機関投資家向け連合を拡大。7月テストネット開始へ

Hashiの機関投資家向け連合が拡大

レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」のエコシステムで開発が進められるビットコイン(BTC)金融基盤「ハシ(Hashi)」に、機関投資家向け暗号資産マーケットメーカーのカンバーランド(Cumberland)、デジタル資産プラットフォームのスイスボーグ(SwissBorg)、分散型レンディングおよびDEX(分散型取引所)プロトコルのフルイド(Fluid)が参加した。スイ財団(Sui Foundation)が6月23日に発表した。

ハシは、スイ上でネイティブなBTCを担保として活用し、レンディングや借入、利回り獲得などを可能にする基盤だ。利用者はBTCをビットコインネットワーク上のHashi管理アドレスに預け入れることで、預け入れ額に相当する「hBTC」をスイ上で受け取り、DeFiサービスへ参加できる仕組みとなっている。

スイ財団によると、ハシは約1.2兆ドル(約194兆円)と試算されるビットコイン時価総額の一部を、検証可能で生産的なオンチェーン金融商品へ移行させることを目指すという。同財団は、過去の市場サイクルでは中央集権的な信用仲介者への依存が課題となったとしたうえで、ハシでは検証可能なスマートコントラクトによる仕組みを採用すると説明している。

また、ハシはBTCをネイティブのビットコインブロックチェーン上に保持したまま、スイ側のスマートコントラクトで金融担保として活用できる設計だ。関連するスマートコントラクトについては、仕様通りに動作することを数学的に検証する形式検証を実施するとのこと。

今回参加したカンバーランドは、機関投資家向けマーケットメイク事業を展開する企業だ。同社はハシの構造を評価するとともに、将来的なオンチェーン流動性供給を見据えて参加するとしている。

スイスボーグは、100万人超のユーザーを抱える欧州のデジタル資産プラットフォームだ。同社は、ビットコイン保有者や流動性プロバイダーをハシへ接続する機会を検討しているという。

またフルイドは、レンディングや取引サービスを提供するDeFiプロトコルだ。同プロトコルは、メインネットでの機関投資家向けサービス展開に向けて構築を進めるとしている。

今回の3社は、ビットゴー(BitGo)、ブロックデーモン(Blockdaemon)、ブリッシュ(Bullish)、エレボアバンク(Erebor Bank)、ファルコンX(FalconX)、レジャー(Ledger)など、今年前半に参加を表明した20以上のパートナーに加わる。

ハシは今年7月にグローバルテストネットを開始する予定だ。同テストネットでは、機関投資家やカストディアン、ウォレットプロバイダー、開発者などが、メインネット展開前にビットコイン担保のレンディングや借入、信用創出を支えるインフラの検証を行えるという。

スイ財団によると、テストネットでは統合パラメーターの検証やコードのストレステスト、暗号学的な完全性の確認などが実施される予定だ。

参考:ブログ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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