HSBC、カントン上でトークン化預金サービスのパイロット完了、アトミック決済検証

HSBCがCanton上でトークン化預金サービスの試験完了

ブロックチェーンネットワーク「カントン(Canton Network)」上で、トークン化預金サービス「TDS(Tokenised Deposit Service)」のパイロットプログラムを完了したと、英金融グループHSBCが4月13日に発表した。このプログラムは、同社のグローバルペイメンツソリューションズ(Global Payments Solutions:GPS)部門を通じて行われた。

カントンは、機関金融向けに設計された設定可能なプライバシーを備えたオープンなブロックチェーンネットワークだ。各参加組織は機微情報を不特定多数に公開せず、必要な関係者に必要な範囲でのみ情報を共有しながら共通インフラを利用できる。

今回のパイロットプログラムでは、カントン対応アプリケーション上のデジタル資産に対して、HSBCのトークン化預金を移転し、他のデジタル資産とのアトミック決済を行う取引フローを試験したとのこと。HSBCによると、TDSが公開ネットワーク上で発行・利用されたのは今回が初だという。

TDSは、預金を1対1でデジタルトークン化し、HSBCのプライベートブロックチェーン上で24時間365日の資金移動を可能にするサービスだ。同サービスの対応通貨には米ドル、英ポンド、ユーロ、香港ドル、シンガポールドルなどが含まれる。HSBCはTDSを通じて、リアルタイム決済やプログラマブルな支払いによる流動性管理の高度化を図るとしている。なお同サービスは香港、シンガポール、ルクセンブルク、英国、米国で展開されている。

HSBCは今回の取り組みにより、自社の預金台帳と外部ブロックチェーンネットワークを接続する相互運用性を示したとしている。また、現金側と資産側をまたぐDVP(デリバリーバーサスペイメント)に向け、追加の決済レールへ接続する選択肢についても検証したとしている。

DVPとは、証券などの資産の引渡しと代金の支払いを連動させ、一方が行われない限り他方も行われないようにする決済方式で、元本リスクの抑制に用いられる仕組みだ。 

参考:HSBC
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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