GrabとStraitsX、アジアでWeb3対応決済インフラ開発でMOU締結

GrabとStraitsXがWeb3決済レイヤー開発を検討

東南アジアのスーパーアプリを運営するグラブ(Grab)とステーブルコイン発行企業ストレイツエックス(StraitsX)が、アジア地域におけるWeb3対応決済インフラの開発検討に向けMOU(基本合意書)を締結したと11月18日に発表した。

今回のMOUは、Web3接続ウォレットとステーブルコインベースの決済ネットワークを構築することを目的としたもの。グラブアプリ内にWeb3ウォレットを組み込み、同地域で安全かつ効率的な清算・決済を実現する仕組みの検討が進められる。

ストレイツエックスは、グラブプラットフォーム上でのウォレット実装を支援し、スマートコントラクトによる支払い処理、清算、カストディ機能の提供を想定しているという。これによりグラブペイ(GrabPay)加盟店は、国内外の利用者からステーブルコイン決済を受け入れられるようになる可能性がある。

取り組みが実現した場合、規制要件を満たす利用者は、ストレイツエックスが発行するXSGDやXUSDなどのステーブルコインをアプリ内で保有・取引できる可能性がある。またアプリ内での、法定通貨とステーブルコインの変換オプション提供も検討されているという。

両社は、Web3対応の決済インフラにより、東南アジア地域の高コストで断片化した越境決済の改善を目指すとしている。

また今後グラブとストレイツエックスは、アジア主要市場での導入と相互運用性拡大に向け、共同ロードマップを策定するとしている。

なおグラブは今年7月、アプリにてフィリピンユーザーが暗号資産をチャージ(Cash‑in)可能になったと発表していた。同アプリの「グラブペイウォレット(GrabPay Wallet)」に、同国ユーザーはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、米ドル建てステーブルコインのUSDC、USDTなどがチャージできるようになっている。

参考:StraitsX
画像:PIXTA

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