トランプ・オーガナイゼーションとダール・グローバル、トークン化された高級ホテル開発プロジェクト始動へ

ホテル開発段階からトークン化へ

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がオーナーの事業体グループ「トランプ・オーガナイゼーション(The Trump Organization)」と、ラグジュアリー不動産開発会社ダール・グローバル(Dar Global)が、高級リゾート地のモルディブでトークン化された高級ホテル開発プロジェクトを始動する。両社が11月17日に発表した。

両社は、リゾートホテル「トランプ・インターナショナル・ホテル・モルディブ(Trump International Hotel Maldives)」の開発プロジェクトを共同で進めている。同リゾートホテルは約80棟の高級ビーチヴィラと水上ヴィラを備え、2028年末までの開業が予定されているとのこと。

「ロイター(Reuters)」によると、このリゾートホテルの開発資金は、ブロックチェーン基盤のトークンを米国の個人投資家に販売することで調達する方針だという。

また、ダール・グローバルCEOのジアド・エル・チャール(Ziad El Chaar)氏は、「開発業者は通常、機関投資家や裕福なファミリーオフィスから資金を借りて大規模プロジェクトに資金を投入するが、トランプ・インターナショナル・ホテルについては、開発費の最大70%を調達するためにトークンを個人投資家に販売したい」と述べたとのことだ。

今回のプロジェクトでは、同リゾートホテルの開発段階そのものをトークン化する予定とのこと。ホテル開発段階のトークン化により、投資家に対してプロジェクトの開始時点から成長性の高いプレミアム不動産プロジェクトに参加できる機会を提供するという。

ちなみに「ロイター」などの報道によれば、トランプ・オーガナイゼーションとダール・グローバルは、ドバイの80階建タワーやカタールのゴルフリゾート、サウジアラビアやオマーンでの高級住宅プロジェクトなど、中東を中心に複数のトランプブランド案件を展開しているとのことだ。

参考:トランプ・オーガナイゼーションダール・グローバル
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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