DEA、ブロックチェーンゲーム「JobTribes」を11/30サービス終了へ

ジョブトライブスが11/30終了へ

シンガポールを拠点にグローバルで社会課題解決型ゲームプラットフォーム事業を展開するデジタル・エンターテインメント・アセット(Digital Entertainment Asset:DEA)提供のトレーディングカードバトルゲーム「ジョブトライブス(JobTribes)」が、11月30日18:00をもってサービス終了する。DEAが10月31日に発表した。サービス終了後、ゲームおよび関連機能はすべて停止される。

ジョブトライブスは2020年5月にリリースされ、NFTと暗号資産(仮想通貨)を活用した「遊んで稼ぐ(Play to Earn:P2E)」型の体験を提供してきた。今回のサービス終了判断についてDEAは、ジョブトライブス自体が外部経済からの資金流入を伴う持続的なモデルへの移行を実現できなかったためだと説明している。

一方で、ジョブトライブスとスカラーシップ(Scholarship)を通じて得られた「ゲーム体験と現実世界のつながり」という発見は、「課題解決ゲーム」事業への転換につながったという。

なおサービス終了後も、ジョブトライブス関連のNFTはパブリックチェーン上に存続するとのこと。NFTは、DEAが提供するNFTマーケットプレイス「プレイマイニングNFT(PlayMining NFT)」を通じて、12月1日からポリゴン(Polygon)上のNFTとして外部ウォレットのメタマスク(MetaMask)等へ移行できるとのこと。移行期間は12月1日から2026年3月31日までとなっており、この期間後の移行はできないという。

なおスカラーシップとは、NFTを所持するプレイヤー(オーナー)がNFTで強化されたアミュレット(キャラクターカード)を他のプレイヤー(スカラー)に貸し出し、スカラーが獲得した報酬「ディープチェック(DEAPcheck)」がオーナーに送られる仕組みだ。なおディープチェックはゲーム内で入手でき、暗号資産ディープコイン(DEP)と引き換え可能だ。

ディープチェックの引き換え期限は11月30日18:00までとなっており、この期限を過ぎると引き換えできないという。 またスカラーシップについては、オーナーが期間内に各自でスカラー関係を解消する必要があるとのこと。ゲーム内のスカラー関係は、11月26日12:00のメンテナンス開始時に強制終了となるとのことだ。

2018年シンガポールで創業したDEAは、Play-to-Earn(P2E)の課題解決ゲームプラットフォーム「PlayMining」の他、NFTマーケットプレイス「PlayMining NFT」、電力会社と連携した社会貢献型ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」、遠隔ゴミ分別ゲーム「Eco Catcher Battle(エコキャッチャーバトル)」など運営する他、独自暗号資産ディープコイン(DEP)を発行している。

参考:JobTribes
画像:iStocks/dalebor

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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