バイナンスウォレット、新トークンリスト「x402リスト」導入

バイナンスウォレット内に「x402リスト」を追加

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が提供するウォレットアプリ「バイナンスウォレット(Binance Wallet)」が、新たなトークンリスト「x402リスト(x402 list)」を導入した。10月24日に同社公式Xで発表された。

ユーザーはバイナンスウォレット内の「マーケット(Markets)」タブから、このx402リストにアクセスできるようになった。投稿内のスクリーンショットでは、トレンド銘柄と並んで「x402」が表示されており、価格変動や市場トレンドをウォレットアプリ内で直接確認できる仕組みになっていることが確認できる。

今回の「x402リスト」は、x402プロトコル対応トークンや関連アセットをウォレット上で整理・取引可能にする機能。バイナンスがウォレット内でオンチェーン決済対応資産のエコシステム可視化を進める取り組みの一環とみられる。

なお「x402」は、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が今年5月に発表したオンチェーン決済プロトコルで、HTTPステータスコード「402ペイメントリクワイアード(402 Payment Required)」を再定義した技術仕様に基づくものだ。

「x402プロトコル」は、APIやWebサービスがリクエストに対してオンチェーン決済を要求できる仕組みを提供する。これにより人間やAIエージェントが米ドル建てステーブルコイン「USDC」などを用い、即時かつ自律的に支払いを行うことが可能になるという。

このプロトコルは従来のサブスクリプション型モデルに代わり、より柔軟な従量課金モデルを可能にする。API提供者やコンテンツクリエイターは記事単位や動画の秒単位など、オンデマンドで収益化できる新たなビジネスモデルを構築できるとされている。

また、グーグルクラウド(Google Cloud)が9月に発表したエージェント向け決済プロトコル「AP2(エージェント・ペイメンツ・プロトコル)」では、コインベースと連携して「x402エクステンション」を導入している。AIエージェント間の自動少額決済サービスに同技術が活用されている。

参考:コインベース
画像:Reuters

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