テザー、2025年利益が約150億ドルを見込む=報道

Tetherの2025年利益約2.2兆円か

米ドル建てステーブルコイン「USDT」発行元のテザー(Tether)社が、2025年の利益が約150億ドル(約2.2兆円)に達するとの見通しを示したと、「ブルームバーグ(Bloomberg)」が10月24日に報じた。

報道によると、テザー社CEOパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)氏は、スイス・ルガーノ市で10月下旬に開催された「プランBフォーラム(Plan B Forum)」の会場で行ったインタビューにて、同社の収益拡大が続いていると述べたという。

ちなみに、2024年のテザー社の年間純利益は130億ドル(当時約2兆円)を超え、同グループの純資産は200億ドル(当時約3兆円)を上回ったことが1月31日に報告されている。また、同年のテザー社による米国債の保有額は1,130億ドル(当時約17.5兆円)に達し、過去最高を記録した。

なお報道によれば、テザー社は同社事業の約3%に相当する持分の提供と引き換えに、最大200億ドル(約3兆円)の資金調達について交渉している。この取引が成立すれば、テザー社の企業評価額は約5,000億ドル(約76.3兆円)に達する可能性があるという。出資候補として、ソフトバンク・グループ(SoftBank Group)とアーク・インベストメント・マネジメント(Ark Investment Management)が協議に参加しているとのこと。

ちなみにテザー社は9月12日、新たなドル建てステーブルコイン「USAT」の立ち上げ計画を発表した。USATは米国のステーブルコイン規制法案「ジーニアス法(GENIUS Act)」に準拠して発行される予定で、RWA(現実資産)トークン化基盤「ハドロン・バイ・テザー(Hadron by Tether)」を活用して展開される見込みだ。

参考:Bloomberg
画像:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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