アーサー・ヘイズ、2.5億ドル規模の暗号資産企業特化のPEファンド設立へ

アーサー・ヘイズのファミリーオフィスがPEファンド設立

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックス(BitMEX)の共同創業者であるアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏のファミリーオフィスが、2億5,000万ドル(約380億円)規模のプライベート・エクイティ(PE)ファンドを設立する計画であると、「ブルームバーグ(Bloomberg)」が10月17日に報じた。

同ファンドは米国で登録される予定で、株式(エクイティ)投資を中心に暗号資産関連企業の買収を行うという。トークンを発行していない企業のほうが評価額が適正であるケースが多いとされており、オフチェーン事業を主な対象とする方針だ。

1件あたり4,000万〜7,500万ドル(約61億〜115億円)を投資し、最大6社を取得する見込み。運営はマエルストロム(Maelstrom)の共同創業者アクシャト・ヴァイディヤ(Akshat Vaidya)氏とヘイズ氏、新パートナーのアダム・シュレーゲル(Adam Schlegel)氏が担当する。

ヴァイディヤ氏は自身のX(旧Twitter)で、同ファンドを「暗号資産業界に特化した初のコントロール・バイアウト型プライベート・エクイティ(PE)ファンド」と説明している。トークンの価格変動やロックアップに依存しない現金主体の買収モデルを採用し、創業者が即時に流動性を得られる「クリーンな出口」を提供する仕組みを目指すという。

調査会社ピッチブック(PitchBook)によると、暗号資産企業へのPE投資は2021年の約40億ドル(約6,100億円)をピークに、2025年はこれまでに14億ドル(約2,100億円)まで減少している。ヘイズ氏の新ファンドは、こうした投資減少の局面で実際に収益を上げる暗号資産企業への投資戦略を打ち出している。

参考:ブルームバーグ
画像:PIXTA

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