ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)現物ETF」を米SECにS1申請

Bitwise Hyperliquid ETF申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を、米SEC(米証券取引委員会)へ9月25日に提出した。

提出書類によると、ビットワイズが申請したハイパーリキッド現物ETFの名称は「Bitwise Hyperliquid ETF」。現時点では、同ETFのティッカーシンボルおよび上場予定の取引所は未定となっている。

なお「Bitwise Hyperliquid ETF」の信託受託者には、米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust)が指定されている。また、同ETFが保有するハイパーリキッドの保管機関(カストディアン)はコインベースカストディ(Coinbase Custody Trust)が担当予定とのこと。

なお同ETFの証券代行(トランスファーエージェント)および現金管理者(キャッシュカストディアン)については、現時点では未定となっている。

今回提出されたS-1申請書は、ETF発行体による証券登録届出書。ETFの上場を実現するためには、発行体によるS-1申請書と並行して、ETF上場先の取引所が規則変更案「19b-4申請書(Form 19b-4)」をSECに提出する必要がある。その後、SECが19b-4申請書に基づく規則変更案を承認することでETFの上場が可能となる。

ちなみに、9月10日には米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、米国市場向けにハイパーリキッドのステーキング対応現物ETFの申請計画を進めていると「ブロックワークス(Blockworks)」が報じた。報道によれば、ヴァンエックは欧州市場向けにハイパーリキッドのETP(上場投資商品)申請も準備しているという。

また、8月28日からはスイスのSIXスイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)で「21Shares Hyperliquid ETP(HYPE)」が取引開始されている。「21Shares Hyperliquid ETP」は、スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が提供するハイパーリキッド現物ETPだ。

参考:SEC
画像:iStocks/olegback・Who_I_am

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した