米ジェミナイがIPO価格を引き上げ、最大4.3億ドル調達へ

9月12日にナスダック上場予定

9月12日に米ナスダック(Nasdaq)で新規株式公開(IPO)実施予定の米暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)が、IPOの価格帯を引き上げた。ジェミナイが米証券取引委員会(SEC)へ9月9日に提出した、更新されたS-1届出書にて確認できる。

申請書によればジェミナイは現在、公募で1667万株を1株あたり24~26ドル(約3,538〜3,833円)で売却する予定だ。以前の申請では17~19ドル(約2,506〜2,801円)で設定されていた。

新たに設定された価格帯の上限で換算すると、ジェミナイは約31億ドル(約4,570億円)の評価額でおよそ4億3000万ドル超(約634億円)を調達する見込みだ。

直近数か月のIPO市場では、暗号資産企業の存在感が大きく、ステーブルコイン発行体のサークル(Circle Internet Financial)や暗号資産取引所ブリッシュ(Bullish)の大型上場が続いた。今回のジェミナイの動きも、これらに続くものだ。

2014年に億万長者の双子、タイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏によって創業されたジェミナイは、ティッカー「GEMI」でナスダック(Nasdaq)に上場する計画だ。主幹事はゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)とシティグループ(Citigroup)、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)、キャンター(Cantor)が務める。

参考:S-1届出書
画像:Reuters

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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