米国初、暗号資産取引所ブリッシュがIPO収益11.5億ドルをステーブルコインで取得

BullishがIPO収益をステーブルコインで取得

機関投資家向けのグローバル暗号資産(仮想通貨)取引所ブリッシュ(Bullish)が、完了した新規株式公開(IPO)において、収益11億5,000万ドル(約1,695億円)をステーブルコインで取得したと8月19日に発表した。米国でのIPOにおいてステーブルコインが活用されたのは初めてだという。

ステーブルコインの大多数はソラナ(Solana)ネットワーク上でブリッシュ向けに発行されたとのこと。

ブリッシュが受け取ったのは、米ドル建てステーブルコインのUSDコインバーチブル(USDCV)、グローバルドル(USDG)、ペイパルUSD(PYUSD)、リップルUSD(RLUSD)、ワールド・リバティー・ファイナンシャルUSD(USD1)、アゴラドル(AUSD)、およびユーロ建てステーブルコインのEURコインバーチブル(EURCV)、ユーロオールユニティ(EURAU)である。

IPO収益の多くは、米ドル建てステーブルコインのUSDCで決済されたとのこと。なお、一部はユーロ建てステーブルコインのEURCで決済されたという。これらは、すべて海外大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)によってカストディ(保管)されているとのことだ。

ブリッシュは8月14日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に新規上場した。初値は90ドルと公開価格37ドルの2倍以上となり、これに基づく時価総額は約131億6,000万ドル(約1.9兆円)に達した。同社株式はNYSEでティッカーシンボル「BLSH」で取引されている。

なお、暗号資産取引所運営会社ジェミナイ(Gemini)や、資産運用会社グレースケール(Grayscale)などもIPOを申請していると報じられている。

参考:ブリッシュ
画像:iStocks/Aleksei_Derin

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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