USDTが5つのチェーンの償還終了・凍結へ
米ドル建てステーブルコイン「USDT」が、5つのブロックチェーンのサポートを完全に終了する。「USDT」発行元のテザー(Tether)社が7月11日に発表した。
発表によるとサポート終了するチェーンは、オムニレイヤー(OmniLayer)、ビットコインキャッシュSLP(BCH-SLP)、クサマネットワーク(Kusama Network)、イオス(EOS)、アルゴランド(Algorand)とのこと。これらチェーン上で流通しているUSDTは、9月1日をもって米ドルへの償還を停止し、トークンの凍結をするとのことだ。
なおこれら5チェーンでのUSDT新規発行は、以前より終了していた。
今回の対応の決定は、ブロックチェーンの利用データ、市場の需要、コミュニティのステークホルダーやインフラパートナーからのフィードバックを包括的に検討した結果に基づいているという。これによりテザー社は、相互運用性、速度、エコシステムの成長を向上させるレイヤー2ネットワーク(例:ライトニングネットワーク)やその他の新興ブロックチェーンへのサポート拡大を行うとのこと。
現在「USDT」は上記5チェーンの他、トロン(Tron)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アプトス(Aptos)、トン(Ton)、アバランチ(Avalanche)、セロ(Celo)、コスモス(Cosmos)、ニア(Near)、カイア(Kaia)、テゾス(Tezos)、ポルカドット(Polkadot Asset Hub)、リキッドネットワーク(Liquid Network)で流通している。
なお「USDT」の時価総額は、1,601億5,000万ドルとなっており、ステーブルコイン全体の時価総額2,577億5,100万ドルのうち、62.13%を占めている。
Tether to Wind Down USD₮ Support for Five Legacy Blockchains as Part of Strategic Infrastructure Review
— Tether (@Tether_to) July 11, 2025
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