テザーの米ドルステーブルコイン「USDT」、Kaia上で発行開始

USDTがKaia上で発行開始

Tether(テザー)社発行の米ドル建てステーブルコイン「USDT」が、レイヤー1ブロックチェーン「Kaia(カイア)」にネイティブ実装された。Tether社および「Kaia」の国内外事業拡大を目的として設立されたKaia DLT Foundation(KaiaDLT財団)が5月7日に発表した。

「Kaia」は昨年8月にローンチした、Finschia(フィンシア)およびKlaytn(クレイトン)による統合ブロックチェーン。FinschiaはLINE社が独自開発したプライベートチェーンとなる「LINE Blockchain」がリブランディングを行い、名称変更したブロックチェーンだ。またKlaytnは韓国Kakao(カカオ)の子会社であるGround X(グラウンドX)が開発したブロックチェーンである。

今回の取り組みによりTether社およびKaia DLT Foundationは、世界で約4億人のユーザーを抱える「USDT」のアジア市場における影響力をさらに強化していく方針とのこと。

特に「Kaia」がLINEヤフーのグループ会社であるLINE NEXT(ラインネクスト)と共同で構築したLINEメッセンジャー内のWeb3プラットフォーム「Dapp Porta(Dappポータル)」や「Mini Dapp(ミニダップ)」、Kakaoエコシステムの国内外サービスプラットフォームを活用し、積極的にサービス展開を進めていく予定だという。

また今回「USDT」は、「Kaia」上で稼働する「Mini Dapp」およびセルフカストディウォレットインフラ全体でサポートされるとのこと。これによりユーザーはLINE環境内の「Mini Dapp」にて「USDT」をアプリ内決済や送金、分散型金融(DeFi)活動に利用できるという。

TetherのCEOであるパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏は、「TetherのKaiaネイティブローンチは、数百万人の一般ユーザーがステーブルコインを利用できるようにするための新たな一歩です。LINE NEXTのブロックチェーン基盤を通じて、2億人を超えるLINEユーザーが日常生活の中でデジタル資産に気軽に触れられるようになります。TetherのKaiaへの展開は、アジアをはじめとする世界各地でステーブルコインの普及を促進するという同社のコミットメントを改めて示すものです」と述べている。 

 

参考:テザーカイア
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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