ソニーのイーサL2「Soneium」、DEX「Uniswap」が稼働開始

UniswapがSoneium対応開始

DEX(分散型取引所)「Uniswap(ユニスワップ)」が、Sony Block Solutions Labs(ソニーブロックソリューションラボ:Sony BSL)開発のブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」上で稼働開始したことが5月5日に発表された。

「Soneium」は、Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2ブロックチェーン。Sony BSLは、SONY Group(ソニーグループ)とStartale Group(スターテイルグループ)による合弁会社だ。スターテイルグループは、Astar Foundation(アスター財団)やWeb3 Foundation(Web3財団)、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するweb3テック企業である。

今回「Uniswap」が「Soneium」に統合されたことにより、Uniswap Webアプリにて同チェーン上のトークンのスワップ(交換)が可能になった。

トークンスワップの他にも同アプリユーザーは、「Soneium」への流動性供給も可能になっている。

また「Soneium」へのトークンブリッジにも対応を開始しており、ユーザーはEthereum(イーサリアム)、Base(ベース)、Arbitrum(アービトラム)、Unichain(ユニチェーン)からであれば、「Soneium」へ資産を移動できるとのこと。

さらにUniswap Webアプリの他、「Uniswap Wallet(ユニスワップ ウォレット)」にも「Soneium」の対応は開始している。

今回の「Soneium」への展開によりユニスワップは、Ethereum(イーサリアム)やイーサL2のUnichain(ユニチェーン)、Arbitrum(アービトラム)、Optimism(オプティミズム)、Base(ベース)、Blast(ブラスト)、ZKsync(ZKシンク)、Zora Network(ゾラネットワーク)、World Chain(ワールドチェーン)の他、Polygon(ポリゴン)、Celo(セロ)、BNB Chain(BNBチェーン)、Avalanche(アバランチ)といった14のブロックチェーンで利用可能になった。 

なお「Soneium」は4月30日、RWA(現実資産)のトークン化プロジェクト「Plume(プルーム)」とパートナーシップを締結したと発表している。

「Plume」は、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のモジュール型ブロックチェーンを開発しており、金融商品やカーボンクレジット、コレクティブルなど多様なRWAのオンチェーン化を目指している。

今回の提携は、「Soneium」のユーザーに対し、「Plume」によるトークン化された国債やプライベートクレジットなどの金融商品へのアクセス提供を目指すものとなる。

「Soneium」への接続には、「Plume」の相互運用向けソリューション「SkyLink」を活用するとのことだ。

参考:Startale Group
画像:iStocks/Ket4up

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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