SMBC日興証券、韓国Web3VCハッシュド組成のファンドへ出資

SMBC日興証券がハッシュドへ出資

SMBC日興証券が、グローバルブロックチェーン特化型ベンチャーキャピタルであるハッシュドベンチャーズ(Hashed Ventures)組成の3号ファンドへ戦略的出資をすることを6月5日に発表した。

この出資により、ハッシュドやポートフォリオ企業である有望なスタートアップ、プロジェクトとの更なるネットワーク強化や連携が期待されるとSMBC日興証券は伝えている。

ハッシュドは韓国ソウルの他、サンフランシスコ、シンガポール、バングラデシュ、アブダビに拠点を置き、エセナ(Ethena)、ワールドコイン(Worldcoin)、アプトス(Aptos)、ストーリー(Story)といった数多くの革新的な分散型プロジェクトに投資してきた実績を持つ。2020年と2021年にはそれぞれ総額1.2億米ドル、2.0億米ドルのファンドを組成しているという。

ハッシュドは単なる投資にとどまらず、ポートフォリオ企業がグローバルネットワークを構築し、事業拡大することを積極的に支援もしているとのことだ。

またSMBC日興証券は、2020年3月に新規事業開発部署として「Nikko Open Innovation Lab(NOIL)」を設立し、金融機関としての知見を活かした新規事業やブロックチェーン等の次世代技術を活用した新しいビジネスモデルを模索してきたという。

特に、「NOIL」にてWeb3領域の取り組みを主導しているチーム「Funder Storm」では、資本市場では捉え切れない日本の文化的価値を発信していくことを目的とした合弁会社「Proof of Japan株式会社」を2023年4月に設立し、日本におけるWeb3領域における環境整備を目的とした教育および規制整備にも積極的に取り組んでいるとのこと。

今回の出資は、「NOIL」や「Funder Storm」の取り組みの延長線上にあると同時に、Web3領域へのリスクテイクを伴う資本参加という当社の戦略的コミットメントとしても位置付けているとのことだ。

SMBC日興証券の企画統括兼財務担当である後藤歩氏は、「本出資は、当社のWeb3領域における戦略的ビジョンを具体化するものであり、戦略的なコミットメントと位置付けています。私たちはこれからも新たな金融のあり方を模索するとともに、革新的な技術と資本市場をつなぐ架け橋としての役割を果たしてまいります(一部略)」とプレスリリースにてコメントしている。

なお「Funder Storm」による「Proof of Japan」は、AIロボット・電子機器の企画/開発/販売・IoTデバイスの共同研究/共同開発をするハタプロと合同で設立されている。

同社では、次世代技術を活用した日本の文化・芸能の支援事業として、「 日本の文化・芸能を支援するグローバルなWeb3コミュニティの構築と会員制サービスの提供」、「日本の文化・芸能を次世代に伝承するワークショップの開催」、「次世代の日本の文化・芸能を担う人材の支援」を実施すると、設立当時の発表にて述べられている。

参考:SMBC日興証券
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・ismagilov

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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