トークン化ダイヤモンドへの投資が可能に、Oasis ProとAvalanche活用でDiamond Standardがファンド通じて

トークン化資産にダイヤモンドが参加

ダイヤモンド・スタンダード(Diamond Standard)とホライゾン・キネティクス(Horizon Kinetics)が出資するダイヤモンド・スタンダード・ファンド(Diamond Standard Fund)へ投資するトークンが、アバランチ(Avalanche)のCチェーンを通じて、米証券取引委員会(SEC)認可の暗号資産証券取引プラットフォームであるオアシス・プロ・マーケット(Oasis Pro Market)に上場した。アバランチが3月27日発表している。

今回の動きは、昨今業界で注目が集まっているリアルワールドアセット(RWA)のトークン化に追随するものであり、トークン化される資産にダイヤモンドが加わった格好となった。

ダイヤモンド・スタンダードの創設者兼CEOコーマック・キニー(Cormac Kinney)氏は、「ダイヤモンド・スタンダードとオアシス・プロは、歴史上初めて、約1兆2000億ドルの天然資源を、より便利かつ取引可能なファンドを通じて投資家が利用しやすいものにしようとしている」とし、「私たちの商品(コモディティ)はブロックチェーンによって実現されており、このデジタル証券はその透明性と効率性を維持している」と述べている。

ダイヤモンド・スタンダード・ファンドはブルームバーグ(Bloomberg)のダイヤモンド・スタンダード・インデックス(DIAMINDX)をベンチマークとしており、年金基金や基金などが利用できるものになっており、また投資が米国退職年金制度(IRA)適格となっているという。

また同ファンドは、ファンド管理者としてNAVファンドアドミッショングループ(NAV Fund Administration Group)を採用しており、ERC-3643トークン標準に準拠しているとのことだ。

直近のRWAのトークン化の動きでいうと、HSBCが、香港の個人投資家向けに金のトークン化商品を販売することを3月27日に発表している。

関連ニュース

参考:アバランチ
images:iStock/Vdant

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【5/10話題】ドコモがweb3サービスを海外展開、SBI VCトレードがXRPレジャーのバリデータになど

ドコモがweb3サービスを海外展開か、新会社設立も=報道、SBI VCトレード、「XRPレジャー」のバリデータに、メタプラネットがビットコイン追加購入を報告、合計保有数117.7217BTCに、カナダ当局、バイナンスにマネーロンダリング違反で438万ドルの罰金、バイナンスローンチプール、テレグラムのゲーム内通貨「Notcoin(NOT)」取扱開始へ、バイナンスジャパン、SAND/ETHの取引ペア廃止、米下院、SECの暗号資産会計ルール「SAB121」無効化を決議、ホワイトハウスは法案に拒否の姿勢、バイナンス、VIP顧客「DWF Labs」の市場操作疑惑報道を否定