テレグラム、TONブロックチェーンで広告収入共有へ

発表後TONの価格が約40%上昇

メッセージングアプリのテレグラム(Telegram)が、パブリックブロックチェーンである「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」上に構築された広告プラットフォームを今年3月に立ち上げる。テレグラムのCEOであるパベル・ドゥロフ(Pavel Durov)氏が2月28日発表した。

発表によると、テレグラムの広告プラットフォームは、約100カ国のすべての広告主に公開されるとのこと。

これらの国のチャンネル所有者は、自分のチャンネルに広告を表示することで、テレグラムが得た収益の50%を受け取れる仕組みだ。

また同広告プラットフォームは、支払いにTONブロックチェーンを独占的に使用するという。

テレグラムは広告の販売収益を、トンコイン(Toncoin)でチャンネルオーナーと共有する。

ドゥロフ氏は「これにより好循環が生まれ、コンテンツ・クリエイターはトンコインを現金化することも、チャンネルの宣伝やアップグレードに再投資することもできるようになる」と説明している。

オープンネットワークのネイティブトークンであるトンコインは、同発表後40%近く急上昇し、一時約2.9ドルを超えた。なお記事執筆時点(2024年3月1日12:30)のトンコインの価格は約2.47ドルだ。(コインマーケットキャップ調べ)

「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」はテレグラムが開発に関わったブロックチェーンだ。

「オープンネットワーク」は、テレグラム内で利用されている分散型プラットフォームで、1秒あたり数百万件のトランザクション処理(TPS)を備えた拡張性の高いフレームワークとなっている。

また同プラットフォームは「テレグラム」でweb3 エコシステムを構築し、2028年までに8億人のユーザーがデジタルIDやデータ、資産を所有可能にすることを目標としている。

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参考:テレグラム
images:iStocks/artsstock

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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