ゲームボーイのハードウェアウォレット「Game Wallet」、プロジェクト一時停止

Keypが「Game Wallet」一時停止

web3スタートアップ「キープ(Keyp)」の「ゲームボーイ(GAME BOY)」を活用したハードウェアウォレットプロジェクト「ゲームウォレット(Game Wallet)」が一時停止したとメディア「ディクリプト(Decrypt)」が11月23日報じた。

ハードウェアウォレット「ゲームウォレット(Game Wallet)」は、ゲーム開発会社「任天堂」が過去に販売した「ゲームボーイ」のカセット(カートリッジ)をコールドウォレットとして活用し、カセットに暗号資産(仮想通貨)が保存できる仕組みだと伝えられていた。なおシードフレーズは、「ゲームウォレット」で展開されるクエストで、プレイヤーがボタンを押した回数がハッシュ化されることで生成される仕様とのことだった。

「ゲームウォレット」プロジェクトの開始については、「キープ」の開発者ジョセフ・スキアリッツィ(Joseph Schiarizzi)氏によって今年5月に発表されており、サービス開始となった際に通知を受け取るために登録するウェイティングリストが公開されていた。

しかし報道によると「キープ」は、「ゲームウォレット」ユーザーに対してこのプロジェクトの一時停止に関するお詫びのメールを送信したという。

「キープ」は「ゲームウォレット」プロジェクトの一時停止について、「オープンダラー(Open Dollar)」と呼ばれるステーブルコインプロジェクトに注力する為に「ゲームウォレット」プロジェクトを一時停止したとメールにて説明。そして「オープンダラー」への方向転換は、進化するDeFi(分散型金融)空間に大きな価値をもたらすと説明しているという。

「オープンダラー」はイーサリアム(Ethereum)L2アービトラム(Arbitrum)用に構築されたレンディングプロトコル。ユーザーはソラナ(Solana)のLST(リキッドステーキングトークン)や他の暗号資産を、特定のNFTに借入と担保を紐づけできる機能「NFTボールド(NFT Vaults)」を通じてロックすることで、「オープンダラー」発行のステーブルコインODを借り入れ可能とのこと。

なお「キープ」は「ゲームウォレット」プロジェクトの一時停止に伴い、同プロジェクトのユーザーによる「オープンダラー」ベータ版へのアクセスを可能にしたとのことだ。

関連ニュース

参考:ディクリプト
images:iStock/eugenesergeev

関連するキーワード

#OD

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【5/14話題】米コインベースのシステム全体が停止、Tanéがa16z委任でオプティミズムのガバナンスに参加など

米コインベースのシステム全体が停止中、現在は問題調査中、Tanéがオプティミズムのガバナンスに参加、a16z委任受け、米暗号資産団体がPAC発足、連邦議会選の候補支援 会員44万人から資金募る、ユニスワップ創設者が米大統領に暗号資産政策を見直すよう忠告、SECへの批判も、リップル社CEO、米政府がUSDTを標的にしていると発言。テザー社CEOはこれに抗議、Snap to Earn「SNPIT」のトークン「SNPT」、BOBG社で発行が決定、兼松、ブロックチェーン活用「TradeWaltz」で書類保管を全面電子化に、BlockdaemonがUAE進出、アブダビグローバルマーケット(ADGM)に登録、Eigen Layerの「EIGEN」が請求可能に、取引所には未上場、Fireblocks、認可済みカストディアンへのネットワーク提供へ、NYDFS規制下の信託会社設立も、オムニチェーンID認証展開「Layer3」、独自トークン「L3」初回エアドロを今夏実施へ、暗号資産ウォレット提供「エクソダス」、NYSEへの上場が遅延