グリー、Suiのミステンラボと戦略的パートナーシップ

グリーがミステンラボと戦略的パートナーシップを締結

グリーが、レイヤー1ブロックチェーン「Sui(スイ)」の開発を主導する米ミステンラボ(Mysten Labs)と戦略的パートナーシップに係る覚書の締結を6月22日に発表した。

この提携は、web3事業を推進する目的で昨年7月に設立されたグリーの100%子会社のシンガポール法人BLRD(ブラード)を通じて行われたとのこと。

これによりブラードは、「Sui」のバリデーター運営を開始すると同時に、日本発のIPを活用したweb3ゲームについて「Sui」への展開に向けた取り組みを進めてると伝えている。なおバリデーターとは、ブロックチェーンのネットワークに接続し、チェーン上の取引が正しいかどうかを検証するノード(コンピューター端末)またはその運営者のことだ。

「Sui」の開発を主導するミステンラボ(Mysten Labs)は、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立された法人だ。「Sui」のメインネットは先月5月3日にローンチしたばかりであり、高い処理性能による高速なトランザクションと低い手数料で利用できることから高く評価されている。

グリーは昨年9月、web3事業へ参入することを発表した。事業参入にあたりグリーは、有力ブロックチェーンのバリデーターノードの運営も行うとしており、昨年12月にはブラードがポリゴン(Polygon)ブロックチェーンのバリデーターノード運営を開始している。

また昨年10月にはレイヤー1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」の開発を主導する米アバラボ(Ava Labs)とも戦略的パートナーシップを締結しバリデーターノード運用を開始している。

なお日系企業の「Sui」のバリデーターノード運営は初めてではなく、gumi(グミ)のブロックチェーン事業を展開するシンガポール法人の連結子会社gC Games Singaporeも6月9日に発表している。

はじめてのビットコインはメルカリで

関連ニュース

参考:リリース
デザイン:一本寿和

images:iStocks/klikk・Lidiia-Moor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した