米SEC、バイナンスUSによる約10億ドルでのVoyager Digtal買収へ異議

米SEC、バイナンスUSによる約10億ドルでのVoyager Digtal買収へ異議

バイナンスUS(Binance.US)が提案した破産済の暗号資産(仮想通貨)レンディング企業ボイジャーデジタル(Voyager Digital)の約10億ドル(約1,3200億円)の買収に対して、米証券取引委員会(SEC)が限定的な異議を申し立てたことが、1月5日に破産裁判所の提出書類で明らかになった。

規制当局であるSECは、バイナンスUSの開示事項(ディスクロージャー・ステートメント)に必要な情報が記載されていないことを指摘した。

その書類によると、売買契約書にはバイナンスUSの取引完了能力に関する詳細が欠けており、SECは取引後のバイナンスUSの事業運営に関する詳細情報を求めているとのことだ。

そしてロイターはボイジャーデジタルとバイナンスUSの弁護士に、コメントを求めたがすぐに返答はなかった。

先月、米国の対米外国投資委員会(CFIUS)は、両社の取引がSECの審査により、遅れるか阻止される可能性があると述べていた。

なおバイナンスは、米国検察当局によるマネーロンダリング調査の対象になっている。カリフォルニア州のパロアルトに拠点を置くバイナンスUSは、主となるバイナンスの取引プラットフォームからは完全に独立していると伝えている。

(Reporting by Aishwarya Nair in Bengaluru; Editing by Devika Syamnath)

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した