海運コンソーシアムGSBN、ブロックチェーンプラットフォームを正式稼働

GSBN、ブロックチェーンプラットフォーム稼働開始

香港に本社を置く海運コンソーシアムのグローバル・シッピング・ビジネス・ネットワーク(GSBN)が、ブロックチェーンプラットフォームの正式稼働開始を9月9日発表した。

GSBNは大手海運企業8社が参画する通運企業向け非営利コンソーシアムだ。GSBN参画企業で世界中のコンテナの1/3を扱っており、今回稼働開始したプラットフォームが、それらの流通管理を行うことになる。

GSBNはロジスティクス業界が、まだ非効率的な手動プロセスが一般的であり課題が多く存在していると指摘している。その課題を解決するため、GSBNのブロックチェーン対応オペレーティングシステムと、そのプロダクトであるCargoReleaseを活用してサプライチェーン全体の業務を合理化していくとのことだ。

具体的には貨物の運搬プロセスが文書化されリリースできるようになるまでの時間が、数日から数時間に短縮されるとのこと。 また信用状(LC)などの紙ベースの貿易金融プロセスをデジタル化し、貿易金融へのアクセスや出荷プロセスを支える文書の管理から港からの商品のリリースまで、世界中の商品の取引に関連するワークフロー全体をサポートできるようになるとのことだ。

参考:GSBN
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RRice1981・Igor-Korchak

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した