米レンディング企業ソーシャルファイナンス(SoFi)が企業評価額86億5,000万ドル(約8,980億円)でニューヨーク証券取引所へ上場することを発表

米レンディング企業ソーシャルファイナンスが企業評価額86億5,000万ドルでニューヨーク証券取引所へ上場することを発表

米レンディング企業ソーシャル・ファイナンス(Social Finance/SoFi)がソーシャルキャピタルのヘドソフィア(Hedosophia)との合併を通じて、ニューヨーク証券取引所で株式公開(IPO)することを1月7日に発表した。合併時の企業評価額は86億5000万ドル(約8980億円)になるとのことだ。ソーシャルキャピタル・ヘドソフィアは、SPAC(特別目的買収会社)であり、未公開企業との合併を目的とした事業実態のないペーパーカンパニー。

SoFiは2020年9月より仮想通貨取引サービスの提供を開始している。扱っている通貨はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(litecoin)の3種類だ。取引の流動性を支援しているのはコインベース(Coinbase)であることも明らかになっている。

SoFiの最高経営責任者であるアンソニー・ノト(Anthony Noto)氏は「SoFiは人々が経済的自立を達成して野望を実現できるように支援することを使命としています。私たちのエコシステムは商品、報酬、会員特典のすべてが連携して、会員が正しくお金を手に入れることができるように支援しています。デジタルファーストの金融サービスの提供が世俗的に加速している中、SoFiは1つのアプリですべての包括的なソリューションを提供する唯一の企業です。今回の新たな投資とソーシャルキャピタル・ヘドソフィアとのパートナーシップは、当社の戦略への自信と事業の勢い、そして当社の前途にある大きな成長機会を示しています。今後数年間で、より多くの人々が正しいお金の使い方をできるように支援できることを楽しみにしています」とコメントしている。

ソーシャルキャピタル・ヘドソフィアVの創設者兼CEOであるチャマス・パリハピティヤ(Chamath Palihapitiya)氏は「SoFiの革新的なメンバーファーストのプラットフォームは、何百万人ものアメリカ人にとって金融サービスを簡素化し、ローンの申し込み、資金運用、保険の加入、借金の借り換えなど、以前は難解で不必要に複雑だった多くの作業を簡素化しました。 さらに、既存のSoFiメンバーによるクロスバイイングの加速は複利成長、収益の多様化、高収益性の好循環を生み出しました。私たちはアンソニーと彼のチームが、より多くのメンバーが経済的自立を達成するための手助けをすることを楽しみにしています」とコメントしている。 

編集部のコメント

SoFiは2020年10月にアメリカ合衆国通貨監査局(OCC)から銀行業運営の免許の予備的な条件付き承認を受けています。もしSoFiが銀行業を営むための最終的な規制当局の承認を得られれば、SoFiの成長をさらに支えるための資金コストが低くなると考えられます。またSoFiのリリースによれば、SoFiは2020年第3四半期に2億ドル(約220億円)を超える純利益を計上し、2021年には前年比約60%の成長が予測されています。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/Bluehousestudio・Kateryna-Bereziuk)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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