bitchatが仏アップストアのSNS部門で首位に
分散型P2P(ピアツーピア)メッセージングアプリ「ビットチャット(bitchat)」が、アップル(Apple)のフランス向けアップストア(App Store)のiPhone向けソーシャルネットワーキング部門で、10月27日時点で無料アプリランキング1位となっている。アップルの公式ランキングで確認できる。
フランスでは10月17日に全国規模の抗議デモが行われ、24日にも大規模なデモが実施された。また、21日には通信大手オレンジ(Orange)の携帯通信網で大規模な障害が発生し、一部の利用者で通話やSMS、モバイルデータ通信に支障が生じた。こうした状況の中、仏紙ル・モンド(Le Monde)は、24日のデモを控えてビットチャットのダウンロードを促す投稿がSNS上で広がり、同アプリへの関心が高まったと報じた。同紙は、オレンジの通信障害も関心の高まりにつながった可能性を指摘している。
ビットチャットは、米決済企業ブロック(Block)を率いるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が開発を始めた、ブルートゥース・ロー・エナジー(Bluetooth Low Energy:BLE)を利用する分散型P2Pメッセージングアプリだ。BLEは、低消費電力での通信を想定した近距離無線通信規格で、同アプリでは近隣の端末がメッシュネットワークを形成し、メッセージを複数の端末で中継する。これにより、携帯通信網やインターネット、中央サーバーを利用できない環境でも、近くの利用者同士で通信できる。
またインターネットに接続できる場合は、分散型通信プロトコル「ノストラ(Nostr)」を利用し、離れた場所にいる利用者との通信にも対応する。アカウント作成や電話番号の登録は不要で、特定の中央サーバーに依存しない設計となっている。
ビットチャットの公式技術資料によると、プライベートメッセージにはエンドツーエンド暗号化が適用され、中継する端末はメッセージの内容を確認できないという。このほか、位置情報に基づくチャットルームや@メンション、お気に入り登録などの機能も備える。
参考:アップストア・ル・モンド1・ル・モンド2・オレンジ
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