ブロック、人間とAIエージェントの協働基盤「バズ」公開

Blockが人間とAIエージェントの協働基盤公開

ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏がブロックヘッド兼会長を務めるフィンテック企業ブロック(Block)が、人間とAIエージェントのための協働プラットフォーム「バズ(Buzz)」を7月21日に公開した。

バズは、公開鍵暗号に基づく分散型通信プロトコル「ノストラ(Nostr)」を基盤とする、無料のオープンソースソフトウェアとのこと。ブロック提供のホスティング版に加え、利用者が自らのインフラ上で運用するセルフホストにも対応するという。

バズは、チャンネル、スレッド、ダイレクトメッセージ、音声、メディア共有、検索、自動化ワークフロー、コード関連機能などを備える。同プラットフォームでは、人間と複数のAIエージェントが共通の文脈を参照しながら作業できるという。なお、Git連携は初期段階とされている。

バズ内のAIエージェントには、それぞれ固有の暗号鍵に基づくIDを割り当て、権限の範囲を限定できる。エージェントは、設定された権限の範囲内で会話への参加やコードレビュー、承認済みの自動化処理の実行などを行えるとのこと。

またメッセージやリアクション、ワークフローの各ステップ、レビュー承認、Gitイベントなどは署名付きイベントとして記録され、人間とAIエージェントを共通の仕組みで追跡できるという。各利用者とAIエージェントの識別情報はノストラの暗号鍵にひも付き、特定のサービスアカウントに依存しない設計とのこと。

バズは、特定の大規模言語モデル(LLM)やエージェント基盤には依存しないという。バズを利用するチームは、クロード・コード(Claude Code)、コーデックス(Codex)、ブロックが開発したオープンソースAIエージェント基盤グース(goose)などを接続できるほか、独自に構築したエージェントも導入可能だ。

グースは、大規模言語モデルを実際の作業環境に接続し、ファイル操作、コード実行、テストなどを行えるエージェントとして設計された。ブロックが2025年1月に公開し、同年12月にはリナックス財団(Linux Foundation)傘下のエージェンティックAI財団(Agentic AI Foundation:AAIF)への寄贈と、コミュニティガバナンスへの移行方針が発表された。2026年4月には、GitHubリポジトリや公式ドキュメントのAAIFへの移行が公表されている。

なお、バズのソースコードはアパッチライセンス2.0(Apache License 2.0)で公開されている。デスクトップアプリはmacOS、Linux、Windows向けに提供されており、モバイル版やワークフロー承認機能の一部などは現在も開発中とのことだ。 

参考:ブロック
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

カルダノウォレット「SecondFi」、約1610万ADA流出の原因判明。暗号技術上の欠陥、サービス終了へ

セルフカストディ型金融プラットフォーム「セカンドファイ(SecondFi)」を開発するエマーゴ(EMURGO)が、6月21日から23日にかけて同プラットフォームで発生したセキュリティインシデントに関する独立調査で現時点までに判明した内容を7月22日に公表した