Aztec、プライバシーウォレット「zk.money」再ローンチ。3年ぶり復活

「zk.money」がAztec Network上で再ローンチ

イーサリアム(Ethereum)のプライバシー重視のレイヤー2(L2)「アズテック(Aztec)」を開発するアズテックラボ(Aztec Labs)が、セルフカストディ型ウォレット「zk.money」を再ローンチしたと9月29日に発表した。

zk.moneyは、暗号資産(仮想通貨)をプライベートに送受信できるウォレットだ。ユーザー自身が資産を管理し、金額や取引履歴などの情報を公開せずに暗号資産を送受信できる。

zk.moneyが提供されるのは今回が初めてではない。旧zk.moneyは2021年に提供が開始され、2023年に終了した。アステックラボによると、75,000以上のウォレットが利用され、取引量は1億ドル(約150億円)を超えたという。

アズテックラボは2023年、旧zk.moneyと、その基盤となっていた「アズテックコネクト(Aztec Connect)」を終了した。同社はその背景について、従来のネットワークを完全に分散化するには大幅なアーキテクチャ変更が必要だったと説明している。

その後アズテックラボは、新たなアズテックネットワーク(Aztec Network)の開発を進めた。今回のzk.moneyは、このアズテックネットワーク上で再ローンチされた。

アズテックネットワークは、イーサリアム上に構築されたL2で、プライベートなステートや処理を扱える。プライベートな処理はユーザーの端末上で実行され、その内容を公開することなく、処理が正しいことを示すゼロ知識証明が生成される。ネットワークはこの証明を使い、非公開の情報を確認せずに処理の正当性を検証できる。

新版のzk.moneyでは、「0x」から始まる長いウォレットアドレスの代わりに、ユーザー固有の「タグ」を使って暗号資産を送受信できる。タグはウォレットアドレスに紐づく識別子だ。タグとアドレスの紐付け自体は公開される一方、zk.moneyユーザー間の支払いでは、送金額や送金相手を示す情報は公開されたブロックチェーン上に記録されない。

一方、イーサリアムからzk.moneyへ資産を入金する際には、イーサリアム上の送信元アドレスや入金額は公開される。ただし、入金先として生成される使い捨てアドレスとzk.money側のユーザーとの紐付けは公開されないとのことだ。

参考:ドキュメント
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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