ヴィタリック、「AIでBTCが50%以上暴落」予想に反論

「BTCは社会的コンセンサスを必要としない問題に対処できる」

イーサリアム(Ethereum)共同創業者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が、人工知能(AI)によってビットコイン(Bitcoin)の安全性や堅牢性が損なわれ、BTC価格が大幅に下落するとの見方に反論した。ブテリン氏が9月7日、自身のXアカウントで見解を示した。

発端は、AIリスクについて発信する投資家のリロン・シャピラ(Liron Shapira)氏による9月6日の投稿だ。シャピラ氏は、AIによって人々が想定していたビットコインの安全性や堅牢性に関する保証が損なわれ、今後2年以内にBTC価格が50%以上下落すると予想。自身の予想について「50%の確信がある」と述べた。なお同氏はこの投稿で、AIがビットコインの安全性を損なう具体的な仕組みについては説明していない。

これに対してブテリン氏は「私はそれとは反対の立場を取る」と表明した。その理由として、長期的なサイバーセキュリティについてかなり楽観的であり、主な問題は移行をどう進めるかにあるとの見方を示している。

またブテリン氏は、社会的コンセンサスを必要としない問題について、ビットコインは少なくとも適切に対処できると説明した。具体例として挙げられたのが、ネットワーク層への攻撃に対するクライアントやマイニングプールなどのアップグレードだ。ビットコインの基本的なルールについて広範な合意を形成しなくても、こうした更新で対応できる問題が想定されている。

一方でブテリン氏は、ビットコインで使われるハッシュ関数や、プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work:PoW)そのものが実際に破られる可能性は「極めて小さい」と述べた。ハッシュ関数はデータを一定の規則で別の値に変換する技術で、ビットコインでは取引データの識別やブロック同士の連結、PoWなどに使われる。PoWは、マイナーによる計算処理を通じてブロックを生成し、ネットワークの安全性を維持する仕組みだ。

なおブテリン氏は、シャピラ氏に賭けを提案することにも言及した。ただし自身の保有資産を考えれば、すでに純資産の約90%を使って実質的にこの見方に賭けていることになると述べた。また、シャピラ氏がETHについても同様の見方をしているとの前提を付け加えた。

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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