ソラナ、企業のオンチェーン開発基盤「SDP」を発表。マスターカードなどが決済活用へ

ソラナが企業向けオンチェーン開発基盤を発表

レイヤー1ブロックチェーン「ソラナ(Solana)」を支援するソラナ財団(Solana Foundation)が、企業や金融機関向けの開発基盤「ソラナ・デベロッパー・プラットフォーム(Solana Developer Platform:SDP)」を3月24日に発表した。

SDPは、企業や金融機関がソラナ上で金融プロダクトを構築・展開するためのAPIベースの開発基盤。目的は、企業がブロックチェーン開発で直面する技術的・運用上の障壁を低減することだ。

また同基盤では、ソラナエコシステムにおけるノードインフラやウォレット、コンプライアンス、決済インフラなどを単一のインターフェースに統合し、企業が効率的かつコンプライアンスに準拠した形でサービスを開発できるようにするという。

ソラナ財団によると、SDPは20以上のインフラパートナーと統合されており、初期ユーザーとしてマスターカード(Mastercard)、ワールドペイ(Worldpay)、ウエスタンユニオン(Western Union)などが参加している。

マスターカードは、同プラットフォームを通じてステーブルコインによるオンチェーン決済の実現を進めるとしている。ワールドペイは加盟店向け決済および清算業務への活用を想定しており、ウエスタンユニオンは越境送金機能の拡張に向けて検証を進めるという。

同プラットフォームは、「発行」、「決済」、「取引」の3つのAPIモジュールで構成される。発行モジュールではトークン化預金や「ジーニアス法(GENIUS Act)」準拠のステーブルコイン、トークン化された現実資産(RWA)の発行が可能とされる。

決済モジュールでは、オンランプやオフランプを含む法定通貨およびステーブルコインのフローを扱うことができる。取引モジュールでは、アトミックスワップやオンチェーン外国為替(FX)などの機能に対応する予定だ。なお、発行および決済モジュールはすでに利用可能で、取引モジュールは2026年後半に提供予定とされている。

また、ローンチ時点ではソラナの開発者向けネットワーク上のサンドボックス環境で利用可能だという。さらに、アンソロピック(Anthropic)の「クロード・コード(Claude Code)」やオープンAI(OpenAI)の「コーデックス(Codex)」といったAIコーディング基盤にも対応するとしている。

なおソラナ財団は、企業向けのプライバシー機能に関するレポート「プライバシー・オン・ソラナ・フォー・モダン・エンタープライズ(Privacy on Solana for the Modern Enterprise)」を3月23日に公開している。同レポートでは、給与管理や機関投資家による取引、サプライチェーン、ダークプールなど、用途ごとに異なるプライバシー要件に対応する必要性を指摘している。

同財団は、SDPにより企業や金融機関がこうした機能を含むブロックチェーン基盤を活用し、金融プロダクトの設計や展開を進めやすくなるとしている。

SDPパートナー一覧

【ウォレット】


アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)、ビットゴー(BitGo)、コインベース(Coinbase)、クロスミント(Crossmint)、ディーファンズ(Dfns)、ダイナミック(Dynamic)、ファイアブロックス(Fireblocks)、パラ(Para)、パクソス(Paxos)、プリヴィ(Privy)、ターンキー(Turnkey)

【コンプライアンス】


チェイナリシス(Chainalysis)、エリプティック(Elliptic)、レンジ(Range)、TRM

【決済インフラ(ランプ)】


ブリッジ(Bridge)、BVNK、ライトスパーク(Lightspark)、モダン・トレジャリー(Modern Treasury)、ムーンペイ(MoonPay)

参考:ソラナ1ソラナ2
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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