ハッシュキーキャピタル、ファンドIV初回クローズで2.5億ドル調達

HashKey Capitalが2.5億ドル調達

香港ハッシュキーグループ(HashKey Group)の投資部門ハッシュキーキャピタル(HashKey Capital)が、第4号ファンド「HashKey Fintech Multi-Strategy Fund IV:以下、ファンドIV)」を初回クローズしたと12月24日に発表した。

初回クローズ時点の累計コミットメント(上限の出資約束額)は2億5,000万ドル(約390億円)で、最終AUM(運用資産残高)は5億ドル(約780億円)を目標に掲げている。

同ファンドのジェネラルパートナーはハッシュキー・キャピタル・インベストメント(HashKey Capital Investment)で、投資家は機関投資家、ファミリーオフィス、高純資産個人で構成されるという。ハッシュキーキャピタルによると、ファンドIVはインフラ、スケーラビリティ、マスアダプションのユースケースを重点領域とするマルチ戦略で投資するとのこと。

また、ファンドIVは公開市場戦略に加え、未上場株と上場株の双方に投資するクロスオーバー投資や、イノベーションを対象とする選別的なプライベート市場投資を組み合わせるという。さらに、同ファンドは市場平均を上回る収益であるアルファ(超過収益)の向上も目指すとのこと。

なお、ハッシュキーキャピタルは香港での規制対応として、香港SFC(証券先物委員会)からタイプ9(資産運用業務)に関するアップグレードに加え、タイプ1(証券取引)とタイプ4(アドバイザリー業務)に関する許認可の取得を公表している。

さらにハッシュキーキャピタルがサブ投資運用者を務めるETF(上場投資信託)として、香港の投資運用会社ボセラ・アセット・マネジメント(Bosera Asset Management)組成の「Bosera HashKey Bitcoin ETF」と「Bosera HashKey Ether ETF」が2024年4月30日に香港証券取引所(HKEX)へ上場した。

ちなみに、12月17日にハッシュキーグループの持株会社ハッシュキーホールディングス(HashKey Holdings)が香港証券取引所(HKEX)へ上場し、暗号資産(仮想通貨)関連企業として香港初のIPO(新規株式公開)となった。

参考:ハッシュキーキャピタル
画像:iStocks/Kateryna-Bereziuk

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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