Web3スマホ展開ソラナモバイル、1月にネイティブトークン「SKR」ローンチへ

Solana Mobileが100億SKRローンチへ

Web3スマートフォン「ソラナシーカー(Solana Seeker)」展開のソラナモバイル(Solana Mobile)が、モバイルエコシステムのネイティブトークン「SKR」を2026年1月にローンチする予定であると12月4日に発表した。

SKRはソラナモバイルプラットフォームにおいて、コミュニティのガバナンスやビルダーの価値保持に加え、ユーザーが創出した価値に対して持分を得られるようにする役割を担うとのこと。

SKRの総供給量は100億トークンで、その内訳はエアドロップ30%、成長とパートナーシップ25%、コミュニティトレジャリー(財務資産)10%、ソラナモバイル15%、ソラナラボ(Solana Labs)10%、流動性およびSKRローンチ関連10%となっている。

ソラナシーカーは、ソラナモバイルが今年1月に予約注文を開始したWeb3スマートフォン「チャプター2(Chapter2)」をリブランディングしたモデルだ。ソラナシーカーは8月4日の出荷開始以降、過去数カ月間で175以上のdApp(分散型アプリケーション)を通じて1億ドル(約155億円)以上の取引が行われたという。

ソラナシーカーには、セルフカストディ(自己管理型)ウォレットのシードヴォールトウォレット(Seed Vault Wallet)、Android OSから分離されたハードウェアベースの秘密鍵保管領域シードヴォールト(Seed Vault)、譲渡不可のシーカージェネシストークン(Seeker Genesis Token)、個人識別用のシーカーID(Seeker ID)、分散型アプリストアのソラナdAppストア(Solana dApp Store)が搭載されている。

2026年からは、ソラナモバイルプラットフォームを保護するオペレーター「ガーディアン(Guardians)」が、同プラットフォームのインフラとして導入される予定だ。

ガーディアンは、デバイスのアイデンティティとソフトウェアの整合性検証、dAppストアの提出をレビューと承認、コミュニティが設定したルールと基準の適用、デリゲーターへのステーキング報酬配布の配布など、ソラナモバイルエコシステムを保護する役割を担うとのこと。

またガーディアンは、オープンなモバイル環境を実現する基盤アーキテクチャ「TEEPIN(Trusted Execution Environment Platform Infrastructure Network)」を構成する要素の1つとされる。TEEPINは、ソラナモバイルがWeb3モバイルエコシステムを分散化するうえで中心的な役割を担い、他のハードウェアメーカーへの拡張も視野に入れて開発されているという。

ガーディアンには、アンザ(Anza)、ダブルゼロ(DoubleZero)、トライトン(Triton)、ヘリウス(Helius)、ジト(Jito)がソラナモバイルと共に参加する予定だ。複数の独立したオペレーターがガーディアンとしてソラナモバイルプラットフォームに存在することで、単一の企業が承認や検証を支配することがなくなり、オープンモバイルの基盤が構築されるという。

また、SKRのステーキングも2026年1月に開始される予定となっている。ユーザーはSKRをステーキングしてガーディアンにデリゲートすると、ステーキング報酬が得られるとのこと。ステーキングの詳細は今後数週間のうちに公開される予定だ。 

参考:ソラナモバイル
画像:iStocks/BSVIT・royyimzy・NeoLeo

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
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