XDCネットワーク、貿易プラットフォーム「Contour Network」買収、ステーブルコイン統合を重点に再構築へ

XDC NetworkがContour Network買収

XDCネットワーク(XDC Network)の投資部門XDCベンチャーズ(XDC Ventures)が、ブロックチェーン活用の貿易信用状デジタル化プラットフォーム「コントゥール・ネットワーク(Contour Network)」を買収した。XDCネットワークとコントゥール・ネットワークの公式Xがコインデスク(CoinDesk)の記事を引用する形で10月22日に発表した。なお買収額は非公表だ。

コントゥール・ネットワークは米R3社開発の企業向けブロックチェーン「コルダ(Corda)」を基盤とするプラットフォーム。同プラットフォームは、複雑な書類のやり取りをデジタル化し、貿易金融のペーパーレス化と処理時間を短縮するための機能を提供していた。

コントゥール・ネットワークは、HSBC、シティ(Citi)、スタンダードチャータード(Standard Chartered)などの支援のもと運営されてきたが、2023年11月30日に運用終了した。今回の買収により、同プラットフォームはXDCネットワークの下で新規資本の投入と戦略見直しを受け、実世界の貿易プロセスへのステーブルコイン統合を重点に再構築されるという。

またコントゥール・ネットワークは、信用状プロセスの処理時間を数日から数時間へ短縮した実績を踏まえ、XDCネットワークは文書管理から決済までを貿易金融で扱うエンドツーエンドの仕組みを構築する計画だ。信用状とは、輸入者の依頼に基づき発行銀行が売り手に対して、規定の書類を満たした場合に支払いを行うことを約束する条件付きの銀行による支払い確約書を指す。

さらにXDCネットワークは、米国、EU(欧州連合)、アジアの規制当局とコントゥール・ネットワークを活用したテストを開始する方針だという。なおテストの具体的な内容は現時点で明かされていない。また同社はステーブルコイン・ラボを新設し、銀行・企業とともに米ドル建てステーブルコイン「USDC」などの規制準拠型ステーブルコインを用いた貿易決済の実証を実施する予定とのこと。

XDCネットワークは、貿易金融の効率化を目的とする、企業や金融機関などエンタープライズに特化したレイヤー1ブロックチェーン。 債券等実資産のトークン化や貿易資産トークン化、貿易文書電子化などを行い、世界の貿易業務を円滑に進めるためのスマートコントラクトシステムを提供している。

ちなみに、2023年12月にはSBIホールディングスが、XDCネットワークを展開するトレードフィネックス・テック(TradeFinex Tech )社と合弁会社「SBI XDCネットワークAPAC(SBI XDC Network APAC)」を設立している。

参考:コインデスク
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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