グレースケールのマルチアセット型暗号資産ETP「GDLC」、NYSEアーカ上場

Grayscaleの複数暗号資産に分散投資するETP上場承認

「Grayscale CoinDesk Crypto 5 ETF(GDLC)」が、米国の証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)で9月19日に上場・取引開始された。GDLC提供の米暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)が同日に発表した。

GDLCは、暗号資産ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)の5銘柄に分散投資するETP(上場投資商品)。発表によると、GDLCは米国で初めて上場するマルチアセット型暗号資産ETPとのこと。

GDLCは9月19日時点でBTCに72.43%、ETHに16.95%、XRPに5.59%、SOLに4.01%、ADAに1.02%を投資した。なお同ETPは、四半期ごとにリバランス(各銘柄の保有比率の組み換え)されるとのこと。

またGDLCは、コインデスクインデックス(CoinDesk Indices)開発の「コインデスクファイブインデックス(CoinDesk 5 Index)」を追跡しており、暗号資産市場全体の時価総額の9割超をカバーするとされている。

なおGDLCのNYSEアーカ上場は、米SEC(証券取引委員会)が9月17日付で同ETPの規則変更案「19b-4申請書(Form 19b-4)」を承認したことを受けて実現した。

ちなみにグレースケールは9月9日、「Grayscale Hedera Trust ETF」、「Grayscale Litecoin Trust」、「Grayscale Bitcoin Cash Trust」に関する申請書をSECへ提出した。

「Grayscale Hedera Trust ETF」はヘデラ(HBAR)の現物ETF(上場投資信託)であり、登録届出書「S-1申請書(FORM S-1)」としてSECへ提出された。

また「Grayscale Litecoin Trust」と「Grayscale Bitcoin Cash Trust」は、それぞれライトコイン(LTC)およびビットコインキャッシュ(BCH)の現物価格に連動する既存の投資信託であり、ETFへ転換するための「S-3申請書(FORM S-3)」としてSECへ提出された。

参考:GDLCSEC
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
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