スイス銀行協会、トークン化した銀行預金をパブリックチェーンで検証、シグナムやUBSら参加

SBAがデポジットトークンの検証で有効性確認

SBA(スイス銀行協会)が、トークン化された銀行預金「デポジットトークン」をパブリックブロックチェーンにて法令準拠で利用できることを確認したと9月16日に発表した。

この取り組みには、SBA傘下のポストファイナンス(PostFinance)、シグナム(Sygnum)、ユービーエス(UBS)が参加したとのこと。

今回の実証実験では、異なる銀行の顧客間での支払いと、信託のような仕組みによる資産の自動交換という2つのユースケースがテストされたという。

その結果、取引は技術的に問題なく実行され、規制要件や預金者保護にも適合していることが確認されたとのこと。なお今回の実証実験は、スイスの金融業界における初の試みであり、銀行間でデポジットトークンを安全かつ透明に利用できることが初めて証明されたとのことだ。

なお日本でも、9月1日にゆうちょ銀行が2026年度中の取扱開始を目標にトークン化預金の導入検討を発表した。同行は、デジタル通貨事業を行う国内企業ディーカレットDCP提供のプラットフォームを活用し、個人・法人向けに即時性と透明性を備えた決済機能を提供する計画とのこと。

ゆうちょ銀行は決済機能に加え、スマートコントラクトを用いた事業者との連携や、NFTやセキュリティトークン取引との結び付けも視野に入れているとのことだ。

参考:スイス銀行協会
画像:iStocks/Funtap・wvihrev

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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