スイスTaurus、プライバシー機能付き「プライベートステーブルコイン契約」導入

トーラスがPrivate Stablecoin Contract導入

スイスのフィンテック企業トーラス(Taurus)が、認可された関係者のみをアクセス可能にしつつ機密性・追跡不可能性・匿名性を備えた初の「プライベートステーブルコインコントラクト(Private Stablecoin Contract:以下ステーブルコイン契約)」を導入したと6月26日に発表した。

この「ステーブルコイン契約」は、ステーブルコインの発行者や規制当局、法執行機関などの認可された関係者に対して、スマートコントラクト上でアクセス権限を付与できるとのこと。

また「ステーブルコイン契約」には、米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」が備える主要機能が実装されているという。具体的には発行・焼却、送金の一時停止機能、アドレスのブラックリスト対応、監査証跡などが可能となっている。またステーブルコイン利用者のすべての残高と送金情報は暗号化されており、許可された関係者以外が閲覧できないとのこと。

なお「ステーブルコイン契約」は、 イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンであるアズテックネットワーク(Aztec Network)のテストネット上に構築されているという。同ネットワークでは、ゼロ知識証明(zkp:zero knowledge proof:zkp)が活用されているとのこと。これによりステーブルコイン利用者のプライバシー確保と、コンプライアンス要件の実装を同時に実現しているという。

なお「ステーブルコイン契約」のスマートコントラクトは、トーラスがCMTAT(CMTA Tokenized Asset Template)標準に準拠して開発した、オープンソースのプライベートセキュリティトークン技術を基盤に構築されているという。なおCMTATとは、スイスの非営利団体CMTA(Capital Markets and Technology Association)によって策定された公開証券などの資産をトークン化するための標準だ。

参考:トーラス
画像:iStocks/Liudmyla-Lishchyshyna

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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