トロン創始者ジャスティン・サン、WLFIトークン凍結か。運営に解除要求

ジャスティン・サンがトークン凍結解除を訴え

ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)によって保有トークンが不当に凍結されたと、トロン(TRON)創設者のジャスティン・サン(Justin Sun)氏がXで声明を9月5日に発表した。

オンチェーンデータ分析を提供するアーカム(Arkham)によるとサン氏は、自身が保有するウォレットから約900万ドル相当のWLFIトークンを移動したことにより、ブラックリストに登録されたとのこと。同ウォレットアドレスでは、複数のトランザクション履歴が確認されており、プロジェクト側が何らかの措置を講じた可能性がある。

サン氏は投稿の中で、自身がWLFIの初期主要投資家としてプロジェクトを支援してきた経緯を説明した。そのうえでプロジェクトチームに対し、トークンの凍結解除と透明性ある運営を求めた。

また投稿でサン氏は、投資家としての平等な権利と、ブロックチェーンにおける基本原則を強調する形で、「初期投資家として私は、他の皆と同じ条件で投資に参加した。同じ方法で参加したすべての投資家は同等の権利を有するべきだ」と訴えた。 また同氏は 「トークンは神聖かつ不可侵であるべきだ。それこそがブロックチェーンの最も基本的な価値であるべきだ。そしてそれが従来金融よりも強く、公平にしている」と同氏は伝えた。

サン氏はこれまでに、WLFIに3,000万ドル(約46億円)相当の投資を行ったことを公表している。2024年11月に自身のXアカウントで「WLFIの最大投資家として支援できることを嬉しく思う」とサン氏は投稿し、同プロジェクトを強力に後押ししていた。

なお現時点でWLFI側から公式な声明は発表されていない。

参考:Arkham
画像:iStocks/Cemile-Bingol

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あたらしい経済 編集部

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