OKXに225万ユーロの罰金、DNBがMiCA導入前の登録違反を指摘

OKXにMiCA導入前の違反で罰金

オランダ国立銀行(DNB)が、グローバル暗号資産(仮想通貨)取引所OKXに対し、225万ユーロ(約3億9,000万円)の罰金を科したと9月3日に発表した。

今回の処分理由は、2023年7月から2024年8月までの期間、OKXの運営会社オー・カイ・フィンテック(Aux Cayes Fintech)がDNBへ登録をせずに、オランダ国内で営業したことによるものだという。

オランダでは2020年初頭から、暗号資産関連企業にDNBへの登録を義務付け、マネーロンダリング対策規則(WWFT)への準拠を求めてきた。

なお欧州では、欧州連合(EU)の暗号資産(仮想通貨)市場における包括的な規制枠組み「暗号資産市場規制法(MiCA/MiCAR)」が2024年12月30日に発効。これにより取引所などの暗号資産サービスプロバイダーはEUでの運営にあたり、オランダ金融市場庁(AFM)またはその他の欧州監督当局からライセンスまたは通知を取得する義務が発生した。

今回のオー・カイ・フィンテックへの罰金は、MiCA発効前のDNBへの登録が義務付けられていた期間での違反が対象となるようだ。

なおDNBはこれまでにも違反を理由に複数の取引所へ制裁を科している。クリプトドットコム(Crypto.com)には285万ユーロ、クラーケン(Kraken)には400万ユーロの罰金がそれぞれ2023年に科されている。またバイナンス(Binance)は、規制環境を理由に同国市場から昨年6月に撤退した。

参考:オランダ国立銀行
画像:iStocks/SIphotography

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