Web3特化スペース「Centrum」、渋谷のリアル拠点を7月末でクローズへ。プロジェクトは今後も継続

リアルスペース終了と新展開を発表

ブロックチェーン・分散システム領域特化型スペース「Centrum(セントラム)」が、リアルスペースを7月末をもって終了する。

「Centrum」は2023年5月、東京・渋谷にオープン。以来、web3領域に関する質の高い勉強会やミートアップを多数開催し、月間来場者数は約500人、累計来館者数は1.1万人を超えるなど、多くの支持を集めてきた。国内外の企業、開発者、研究者、起業家が集うweb3コミュニティの拠点として、確かな存在感を示してきた。

また、リアルな活動の場が制限されていたコロナ禍後の交流の場として、渋谷駅から約5分というアクセスの良さから、業界の活性化に大きく貢献した。 

なお、リアルスペースの運営は終了するが、Centrumとしてのプロジェクトは継続される。今後も渋谷を拠点に、多様な関係者と協力のもと、web3イベントの企画・設計・コーディネートを行う。また、他スペースとの連携を通じて、従来のイベントシリーズも継続開催される予定だ。

さらに「Centrum」では、新たな取り組みとして、web3や分散システムの思想を基盤に、プロダクト開発者や研究者が共に暮らし、学ぶ実験的な「家」の設立も計画されている。この空間は、将来的にコワーキングスペースとしての活用も視野に入れているという。

リアルスペースのクローズにあたり、「Centrum」では7月14日からの2週間を「Centrum Thank You Week」と題し、各種イベントの開催を予定している。期間中は、web3コミュニティによるイベントに加え、「Centrum」主催による「Coffee Chat」(7月14日)や「Closing Party」(7月25日)も実施される。また、「Centrum」の軌跡を記録するメモリアルNFTの販売も行われる予定だ。

「Centrum」の代表を務める大畑誠弥氏は、これまでの支援と関わりに対する感謝の意を表するとともに、活動の振り返りをまとめた記事の公開も予定しているという。日本のWeb3コミュニティにとっても関わりの深い施設であっただけに、関わりのあった方には、ぜひ目を通してもらいたい。

参考:発表
画像:iStock/berya113

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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