CROに連動する米国初の投資信託設立
海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)が、暗号資産投資企業カナリー(Canary)と共同で、暗号資産クロノス(CRO)の市場価格に連動する私募投資信託「カナリー・CRO・トラスト (Canary CRO Trust)」を設立したと5月19日に発表した。
CROは、クリプトドットコムが開発するブロックチェーン「クロノス(Cronos)」の独自トークン。「クロノス」は、コスモス(Cosmos)の独自ブロックチェーン開発キットであるコスモスSDK(Cosmos SDK)を活用して構築されたイーサリアムバーチャルマシン(Ethereum Virtual Machine:EVM)互換のレイヤー1ブロックチェーンだ。
今回設立された「Canary CRO Trust」は、米国内の個人および機関の認定投資家に限定されて提供されるとのこと。また同投資信託は、ETF(上場投資信託)ではなく、米国で初めてCROへのエクスポージャーを提供するファンドとなっている。
なおクリプトドットコムは今年4月24日に、ETFの立ち上げに向け、トランプメディア&テクノロジーグループ(Trump Media and Technology Group Corp:TMTG/Nasdaq: DJT)と拘束力のある契約を締結している。この提携では、CROを含む暗号資産バスケットETFなど、業界初となるETF商品群の提供が計画されている。
提携発表時の情報によるとTMTGによるETFの組成は、同グループの金融サービスブランド「トゥルースドットファイ(Truth.Fi)」が担当し、提供はクリプトドットコムのブローカーディーラー子会社であるフォーリスキャピタルUS(Foris Capital US)を通じて行われる予定とされている。
なおTMTGは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルースソーシャル(Truth Social)」および動画配信プラットフォーム「トゥルース+(Truth+)」の運営企業である。
参考:Crypto.com
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